南大東島 旅行・観光ガイド ブログ
南大東島 プチホテル サザンクロス・割烹 喜作
このレポートの別ページへ
“ありの木ならでは”の高品質な写真素材を販売中!詳しくはこちら
プチホテル サザンクロス
私が今回お世話になった宿は、「プチホテル サザンクロス」さん。一泊素泊まりで3,040円(3連泊の場合)と格安な宿です。
- 主にビジネス客向けの「サザンクロス」。
ビジネス客の長期滞在向けホテルなので、設備は必要最低限。食事を付けようかとも思いましたが、「朝食は近くで買えるし、夜は繁華街で食べられる」と宿の方に勧められ、結局素泊まりに。
宿の方に素泊まりを勧められるというのも珍しいですが、食事の選択肢が広がり、これが割と正解でした。
- 二階建ての宿泊棟。
宿泊棟は、2階建て。客室には、エアコンとテレビがあり、どちらも無料で使えます。床の汚れが少々気になりましたが、安いので仕方ないでしょう。
冷蔵庫は、共同で使えるものが廊下に一つ設置されています。
トイレと洗面所、シャワーは共同で、大浴場のようなものはありません。シャンプーやボディーソープは常備されていました。タオルは、毎日取り替えてくれます。
- 1Fの奥にシャワー・トイレ・洗面台がある。
- シャワー室はシンプルな造り。
館内に家庭用の洗濯機があり、洗剤さえ用意できれば、無料で使えます。洗濯物は、室内に干すか、外の物干しが使えます。
- トイレの隣にあるのは全自動洗濯機。
- 今回は入らなかったが、通り向かいに食堂がある。
割烹 喜作
大東寿司のほか、近海で捕れる珍しい魚が食べられる「喜作」さん。夜は地元の人たちで賑わいます。
2日目の夜に入店してみました。
店内は、寿司屋の雰囲気。カウンターには、朝水揚げされたばかりの新鮮なネタが並んでいます。
ちょうど店主と常連客がカウンターで談笑していたところでしたが、「おっ、観光客!こっち座りなさい」となんと常連さんの輪の中にお邪魔することに。
- 店は夜になると賑わい始める。
島の魚といえば、サワラとマグロ。本土と違い、冷凍していないものが食べられるため、段違いに美味いとのこと。
とりあえず、大東寿司を注文しましたが、大東寿司はネタをタレに漬ける必要があるため、少し時間が掛かるとのことでした。
すると、ご主人が客席の方に回ってきて、私のグラスにペットボトルに入った水のようなものを注いできました。飲んでみると、泡盛でした…!(人生初の泡盛!)
泡盛を注がれてちょっとご機嫌な気分になりつつ、常連客と談笑していました。
- 朝水揚げされた新鮮なネタが並ぶ。
「今日はダルマがある、食わしてやれ」とご主人。ダルマとは、島で「インガンダルマ」と呼ばれる深海魚で、大トロよりも美味いと言われる全身脂身の魚です。
脂身が人間には分解できない成分のため、販売は禁止されていますが、南大東では裏メニューとして、各店舗で出されています。
- 噂の深海魚「インガンダルマ」。
早速、インガンダルマの塩焼きとお刺身をいただきました。塩焼きは、上品な白身魚という感じでした。お刺身の方は、とろけるような食感で、確かにトロに匹敵する旨さです。
ちなみに、食べ過ぎると、分解できなかった脂がお尻から漏れ出してくるという危険があり、注意が必要です。
島で採れるものとしては、島らっきょうと大葉も美味しいとのこと。どちらも、揚げ物が特にオススメだそうです。
ということで、島らっきょうの天ぷらもいただきました。
ちなみに、まだ大東寿司は出てきません。
- 島らっきょうの天ぷら。
話題は、最近公開された映画「旅立ちの島唄~十五の春~」に。常連さんの一人が、実はちょい役で出ていたとのこと。
島民を巻き込んでの撮影だったようです。
常連客の皆さんに、島のオススメスポットを聞いてみると、第一に上がったのが「夕日の丘」でした。なるほど、さすが地元の方は通ですね。
- 油断してるとグラスに泡盛を注がれる。
島民のほとんどは、農業か漁業で生計を立てています。そして、農業のほとんどを占めるのが、さとうきびです。
話していると、やはり農家の皆さんは製糖会社への不満があるようでした。というのも、製糖会社の社員はほとんどが島外の人で、給料も公務員並だそうです。自分たちでリスクを負わない上に、農家より待遇が良いことを不満に思う人は多いのだとか。
島の夜は遅く、日付が変わる時間帯まで飲んでいることもしばしば(これを「沖縄時間」と言っていました)だそうです。
ちなみに、喜作さんは23時には店を閉めるそうですが、皆さん二次会は別の店に行くそうです。
- 伊豆諸島の島寿司に似た「大東寿司」。
ようやく大東寿司が出てきました。
大東寿司は、サワラとマグロを島唐辛子の入った特製のタレに漬け、握ったものです。伊豆諸島の島寿司に似ています。
ちなみに、大東寿司が出てくるまでに、たらふくお裾分けしてもらったため、お寿司は半分くらいしか食べられませんでした。すると、「パックしてあげるから朝食べれば良い」とご主人。お代は、大東寿司の1,000円だけでした。(なんか申し訳ない!)
翌日もおいで、と言われたので、次の日の夜もお邪魔しました。今度はにぎり寿司を注文。こちらも絶品でした。
そして、相変わらず泡盛を注がれ、夜が更けていく…。
- 探索日
- 2013/04/28 - 05/01
- このレポートの目次