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川崎港海底トンネル 歩行者用トンネル入口
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川崎マリエンから川崎港海底トンネルまで歩く
川崎マリエンでの撮影を終え、いったん仮眠をとるため、同行していた友人の自宅へ向かいました。
友人宅は、京浜工業地帯を抜けた住宅地にあり、まずは東扇島を脱出する必要があります。
東扇島には首都高湾岸線の出口があり、島の西側には扇島・大黒ふ頭へ通じる橋梁、東側には浮島へ通じる海底トンネル(川崎航路トンネル)があります。また、島の北側には、「川崎港海底トンネル」があり、無料で通行可能となっています。
川崎マリエンから路線バスを利用することもできるのですが、せっかくなので、今回は川崎港海底トンネルを徒歩で通行してみることにしました。
川崎港海底トンネル人道入口
川崎港海底トンネルは、東扇島と千鳥町を結ぶ市道の海底トンネルです。歩道が併設されていて、歩行者と自転車(降りて通行)も通行ができます。現在、東扇島に徒歩・自転車で上陸できる唯一のルートとなっています。
川崎マリエンから川崎港海底トンネルまでは、地図上で見ると、1kmちょっとの距離にあります。しかし、東扇島の中央を首都高速が通っており、複雑に車道が絡み合っている関係で、歩行者は大きく迂回を強いられます。実際歩いてみると、歩行者入口まで、2km弱でおよそ20分掛かりました。
- 海底トンネルの歩行者入口は、少し離れた場所にある。
川崎港海底トンネルは、車両と歩行者の入口が別になっていて、初めて訪れる人にはちょっと分かりにくいかもしれません。換気施設の脇にある、煌々と明かりが灯る小屋が、人道トンネルの入口になります。
周囲は公園のようになっていますが、人の姿は無く、夜一人で利用するには、ちょっと怖い外観です。
駅前の地下駐輪場みたいな階段を下っていきます。掃除は行き届いているようですが、煤けた内壁が歴史を感じさせます。
人道トンネルの長さは、約1.9km。車道トンネルに比べると、入口が海に近い分、200メートルほど短くなっています。
海底トンネルの歩道を歩く
一つ目の階段を下ったところに自動ドアがあるはずなんですが、この日は故障のためか、開放されていました。
- 気圧調整のための自動ドアが開放されていた。
階段はまだまだ続きます。通路には、所々に監視カメラが設置されていました。特に夜間は、利用者が少ない分、事件に巻き込まれるリスクも高まるので、抑止力として、監視カメラは必要でしょうね。
階段を下りきると、いよいよ人道トンネルの海底部分が姿を現します。果てしなく延びる通路は圧巻。表示を見たところ、海底部分だけで全長1kmほどあるようです。
トンネルは平坦ではなく、中間地点を最深として緩やかにV字の勾配がつけられているため、対岸の出口まで見通すことができません。
終わりの見えない直線の海底トンネルをひたすら歩いていきます。
- 車道に通じる避難扉。
左右には「避難扉」と書かれた鉄製の重々しい扉が一定間隔で並んでいます。どうやら人道トンネルは、車道の上り線と下り線の間に位置しているようで、避難扉によって、車道と人道を行き来できるようになっています。人道トンネルは、車道で事故が発生した場合の避難通路として位置づけられているようです。
トンネルの中間部に立ってみると、千鳥町方面、東扇島方面ともに出口が見えないほど長く、改めてこのトンネルの長大さを実感しました。
- 千鳥町方面を見る。まだ終わりが見えない。
ちなみに、川崎港海底トンネルは過去に冠水したこともあり、あちこちに修繕工事の跡が見られます。東日本大震災でも若干ダメージを受けたらしく、歩道の路面にも亀裂が見られます。場所が海底ということもあり、亀裂が入っていると、いろいろ気になります。
- ようやく終端が見えた。
東扇島側の入口からトンネルを歩いて15分、ようやく千鳥町側の階段にたどり着きました。(撮影しながらだったので、余分に時間が掛かっています)
よく見ると階段付近にも大きな亀裂が入っています。これも地震の影響でしょうか。トンネル内にいる時に、こんな亀裂が生じるほどの揺れが起こったら、かなり怖いでしょうね。
- トンネルの舗装に亀裂が入っていた。
階段を上り、ようやく地上に戻ります。徒歩でトンネルを抜けるのに約20分掛かりました(撮影時間込)。
千鳥町側の出口は、ちどり公園の一角にあります。さすがに夜9時近くになり、辺りは真っ暗。工業地帯の中の公園なので、周囲に民家はなく、歩く人の姿はありません。どっちに進んで良いかも分からないほどの暗闇で、とりあえずスマホの地図を頼りに、大通りを目指しました。
ここから先、友人宅まで歩かなくてはいけないわけですが、今日はここで力尽きたため、諦めてバスを利用することにしました。
ちどり公園を抜けた交差点のそばに、市バスの「東電前」停留所があったので、ここで川崎駅行きのバスを待ちました。
- 探索日
- 2014/03/08 - 09
このレポートには、nokinoshi氏 からご提供いただいた写真が含まれています。
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