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野崎島での宿泊 自然学塾村
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自然学塾村とは
自然学塾村は、野崎島で唯一の休憩・宿泊施設です。宿泊・日帰り利用どちらにも対応しています。利用料は、野崎島への船賃と一緒に、観光協会(おぢかアイランドツーリズム)に支払います。
野崎島では、野宿が禁止されていますし、水洗トイレがあるのは自然学塾村だけなので、野崎島に上陸する人は、原則利用することになると思います。
自然学塾村は、昭和60年に廃校となった野崎小中学校を転用したものです。野崎小中学校は、昭和36年に開校した島内唯一の学校で、最盛期には、200名近い生徒がいたとのこと。舟森から徒歩1時間半かけて通う生徒もいたそうです。
かつての校庭はそのまま残されていて、テントを張ってキャンプができるようになっています。また、野外炊事場も完備されていて、バーベキューを楽しむこともできます。
自然学塾村の周りはフェンスで囲われていて、鹿やイノシシの侵入を防いでいます。実際、夜になると、動物たちの活動が活発になり、外に出るのは危険な状態となるので、夜間の外出は、固く禁じられています。
- フェンスを施錠し、施設内への動物の侵入を防いでいる。
ちなみに、携帯電話の電波状況は非常に悪いです。島内には携帯電話のアンテナが建っていないため、島外のアンテナを頼ることになりますが、南北を山に囲まれた土地なので、なかなか電波がつかめないのです。
実際、自然学塾村でスマートフォン(ドコモ回線)を使ってみたところ、辛うじて圏外ではありませんでしたが、アンテナ表示は一つも立たず。わずかに通信は可能でしたが、安定しませんでした。
公式サイトの案内によれば、ドコモは一部で利用可、auはほぼ圏外、ソフトバンクは全面的に利用不可とのこと。小値賀島のアンテナを頼っているため、島の西側(野首港の辺り)の方が、電波状況は良くなる傾向があります。
自然学塾村では無線LANが無料で提供されているので、携帯電話が使えない場合は、そちらを利用すると良いでしょう。
自然学塾村に入る
では、自然学塾村の中へ入ってみます。田舎の学校らしく、入口が狭い感じが良い雰囲気ですね。
入ってすぐ自販機があり、缶コーヒー、お茶、水、スポーツドリンク、ジュース類と、缶ビールが販売されていました。値段はちょっと高めで、500mlのお茶が170円、缶ビールが300円でした(訪問当時)。
この島で、お金を出してものが買えるのは、ここだけです。
下駄箱に靴を入れ、スリッパに履き替えます。下駄箱は、小中学校当時のものが使われていて、どこか懐かしい感じです。
建物の端から端までを貫く長い廊下も、校舎の趣を感じさせる風景です。
入口に近い部屋が事務所となっているほかは、基本的に各教室が宿泊室となっています。
食事は、全て持ち込みか自炊となるため、厨房があり、調理道具が自由に使えるようになっています。大人数で来ると、キャンプ気分で楽しめそうですね。
宿泊室は、一部を除き、基本的には相部屋です。一人一組の布団が支給され、畳敷きの部屋で雑魚寝するスタイルです。
日帰り客も利用できるのが、一番奥の部屋です。広めの部屋には、椅子とテーブルが並んでいて、奥のステージにはピアノもあります。昔、集会場として使われたのだと思います。
小中学校時代のものと思われる図書も残されていて、利用客が自由に手にとって読めるようになっています。壁の掲示物は、生徒が作ったものではなく、環境創造舎というNPO団体が、活動の一環として作成したもののようです。
廊下に何カ所かある横長の手洗い場の形式は、学生時代を思い起こさせます。手洗い場の隣には、洗濯機も置かれていました。
- 洗濯機が設置されていた。
トイレは別棟にあり、洋式トイレ(ウォシュレットではない)も完備されていました。水洗トイレは島内でここだけです。
もちろん風呂場もあります。浴槽は、家庭用の小さいタイプですが、こんな無人島でも、ちゃんとお風呂に入れることに感動します。トイレ・風呂ともに清潔感があるのも嬉しいです。
- 自然学塾村の浴室。
校舎の裏手には、「希望」と書かれたコンクリート製の像が建っていました。小中学校当時からあるものなのでしょうか。
- 「希望」と書かれたコンクリート像。
お昼ご飯は、「おにぎり弁当」(600円)を食べました。このお弁当は、観光協会(おぢかアイランドツーリズム)にガイドツアーを申し込む際、合わせて予約できるもので、町営船に乗船する際に料金を支払い、受け取ります。町営船の出港が朝早いため、手っ取り早く昼食を確保するにはよい方法です。
- ツアーと一緒に予約できる「おにぎり弁当」(600円)。
ちなみに、このお弁当の製造元は、「えびす」という小値賀島の総菜屋さんです。見ての通り、おかずは最小限しか入っていません。手間を厭わなければ、好みの弁当屋を探してもいいのかもしれません。
- 探索日
- 2015/05/01 - 02
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