三宅島 旅行・観光ガイド ブログ
三宅島 宿泊 共栄荘(民宿)・カフェ691
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民宿 共栄荘
今回、私が宿泊したのは「共栄荘」という民宿です。錆が浜港から徒歩5分ほどの阿古の中心部にあります。
共栄丸という釣り船を所有し、釣り客に人気の民宿です。釣った魚の大きさを認定する検量所の指定も受けているようです。宿の公式サイトには、宿泊客が釣った大物の写真が並んでいます。
敷地には建物が2棟建っていて、共栄荘は奥の建物です。手前は家族が住む住居と思われます。
- 「共栄丸」の船体が作業小屋に転用されている。
庭に作業小屋として設置されているのは、船のキャビンです。廃船となった古い共栄丸のもので、廃材の有効な利用方法だと思いました。なかなか快適そうです。
玄関は吹き抜けになっていて、直接2階に上がることができます。1階には食堂や浴室があり、2階が客室となっています。
- 共栄荘のエントランス。
- この奥が食堂となっている。
朝食と夕食は、1階のダイニングに集まって食べることになります。食堂というよりは、友達の家に来たような家庭的な雰囲気。宿泊客が一堂に会するため、自然と会話が弾みます。
1階の廊下を奥へ進むと浴室です。浴室は、さほど広くありませんが、大人2人くらいなら、広々と使うことができます。
洗濯機は浴室の前を通り過ぎた勝手口の方にあり、自由に使うことができます。ただ、物干しが無いため、干す場所に少々困りました。結局、物干し用のハンガーを借りて、部屋干しにしました。
- 共栄荘の浴室。
エントランスの階段を上がると、客室があります。
私が通された部屋は、吹き抜けに面した207号室でした。一人で泊まるには充分な広さで、清潔感もあります。三方に窓があり、洗濯物を干す際に便利でした。
ちなみに、私が宿泊した初日は、ほかに宿泊客が居なかったため、ほかの客室の様子も覗くことができました。テレビや冷房などの設備はほとんど同じです。部屋によって広さは違うようで、2~3人で広々泊まれそうな部屋もありました。
洗面所とトイレは、ちょっと薄暗くて夜は怖い感じですが、清掃は行き届いているので悪い印象はありません。
- 2階の洗面所とトイレ。
共栄荘の一番素敵なポイントを挙げるなら、錆が浜を一望できるこのバルコニーでしょう。建物自体が少し高台にあるため、とても眺めがよいです。ベンチとテーブルがあり、快適に過ごすことができます。
バルコニーから下を見下ろすと、草木に覆われた廃屋がありました。2000年の全島避難後、島の人口は半減したといわれており、こうした空き家は所々で見られます。
共栄荘の食事
共栄荘の夕食には、三宅島で水揚げされた新鮮な魚が並びます。お刺身のほかに、豪華なおかずも付くので、一人では食べきれないほど。料理はどれも美味しかったです。
朝食もおかずが豊富。こんな豪華な朝食は久しぶりでした。
- 共栄荘の朝食。
共栄荘の送迎
共栄荘には、送迎用の大きなワンボックスカーがあります。黒っぽい車体に「KYOEIMARU」の文字が入っていて、なんだかカッコイイです。
- 宿の送迎車。
客船の入港地や空港、ヘリポートなど、上陸地から宿までは無料で送迎してもらえます。ただ、チェックイン・チェックアウト時以外の送迎は有料となります。
特に、空港や三池港は島の反対側にあり、車でも片道20分ほど掛かるので、無料で送迎してもらえるのは本当にありがたいです。
カフェ691
共栄荘のすぐ近くに「カフェ691」というオシャレなお店があります。来島初日、大雨でどこにも行けず、宿の近くにあったこのカフェで時間を潰していました。
- 共栄荘を出て、都道に続く坂を下る。
ここは、元々「沖倉商店」という名前の商店だったそうです。店の歴史は古く、1928年に初代が創業。現在は四代目だそうです。2012年に「海を見ながらコーヒーが飲める場所」として、リニューアルオープンしました。
店内は、木目調の壁と天井で統一され、温かみがあります。窓からは錆ヶ浜港を望むことができ、夕焼け時は格別だそうです。窓に向かってベンチが作られていて、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
コーヒーは自家製で、3種類のブレンドが用意されています。三宅島ブレンドコーヒーが360円~、三宅島ブレンドラテが410円でした。このほかに、ヘーゼルナッツラテ(440円)、キャラメルラテ(460円)、マシュマロ入りホットチョコレート(310円)がありました(いずれも訪問当時)。
また、海外から取り寄せたドリンクも揃っていて、タイのシンハビールやフィジーのヴォヌビール、南アフリカのフルーツジュースなど、変わったラインナップが揃っていました。
店の半分は、カフェとはちょっと違う雰囲気。実は、ボルダリングのショップになっています。
- 店の半分は、ボルダリングショップになっている。
三宅島には、ボルダリングに適した岩場が多く、知る人ぞ知るスポットとなっています。元々、ここの店長である沖山さんが、避難指示が解除された2005年にクライミングクラブを立ち上げたことがきっかけとなり、ボルダリング愛好者が島に集うようになったそうです。現在、クライミングクラブには、300人以上が所属していて、ここ「カフェ691」は、その拠点の一つとなっています。
カフェの店内にこれだけ立派なボルダリングウォールがあるのは珍しいのではないでしょうか。海外からも著名なクライマーが来島するそうで、この壁の裏側にサインが残っているそうです。
なお、廃校となった小学校の体育館に、さらに立派なボルダリング施設があるそうです。三宅島の意外な一面ですね。
- オリジナルのコーヒーのほか、海外の雑貨も取り扱っている。
さて、今回いただいたのは、この店オリジナルの「YOGANブレンド」。マンデリン、ブラジル、コロンビアのブレンドで、「杏のような甘酸っぱい香りで、しっかりした独特の洗練された後味(切れ味)が素晴らしい」とのこと。
- 当店オリジナルの「YOGANブレンド」。
あと、小腹が空いていたので、シフォンケーキもいただきました。こちらも手作りで、味は日替わりになっています。この日はコーヒー味でした。
どちらも大変美味しかったです。
- 探索日
- 2014/04/30 - 05/03
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