三宅島 旅行・観光ガイド ブログ
朝信レンタバイク(三宅島のレンタバイク)・富賀神社・粟辺
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朝信レンタバイク
三宅島は、一周が30kmと広大で、起伏もあるため、徒歩や自転車での移動は困難です。公共交通機関として、村営バスがありますが、一日上下各5本と本数に限りがあり、島をくまなく散策しようとすると限界があります。このため、三宅島観光には、レンタカー・レンタバイクが適しているといえます。
今回、私は「朝信レンタバイク」で原付を借りることにしました。朝信レンタバイクは、三宅島で唯一のレンタバイク専門業者です。
朝信レンタバイクは、阿古地区の少し外れにあります。場所は、三宅島阿古郵便局と富賀神社の間。郵便局を通り過ぎて、一周道路沿いの坂を登り切った所です。錆ヶ浜港から約1.0km、徒歩10分ほど掛かります。
朝信レンタバイクは、青く塗装された外観が特徴的な建物です。人は常駐していないようで、利用する場合は、事前に電話で連絡しておく必要があります。なお、裏手に民家がありますが、ここの経営者とは直接関係ないようです。
餌付けされているのか、建物の周りを猫がうろうろしていました。
建物の内部はバイクの車庫となっていて、10数台のバイクが格納されていました。店主のおじさんに案内され、書類にサインして、返却時間を伝えます。この店主、ちょっと無愛想なんですが、話してみると人間味があって根は良い人そうです。
そもそも、三宅島でレンタバイク業をやっても、利益にならないのではないかと思われます。この店主は、きっと何か特別な思いがあって、このお店を営んでいるのでしょう。
排気量 | 3時間まで | 1日(8時間) |
---|---|---|
50cc | 2,500円 | 4,500円 |
100cc | 4,000円 | 6,000円 |
200cc | 5,000円 | 7,000円 |
原付だと、料金は3時間まで2,500円、以降は料金が加算されていき、4,500円が上限金額となります。返却は、原則17~18時頃までですが、相談に応じて多少遅くしてもらえるようです。丸1日借りる場合は、先払いとなるため、「鍵開けとくから、置いといてくれればいいよ」と言われます。
ちなみに、料金はガソリン代込み、つまり満タンにして返す必要はありません。ヘルメットも無料で借りられます。このあたり非常に良心的です。(※料金体系は、いずれも訪問時)
私は普段自転車しか乗らないペーパードライバーですが、今回の来島に備えて、事前に原付講習を受けていました。基本的に交通量は少なく、交差点もほとんど無いため、初心者の私でも走りやすい道路でした。
富賀神社
富賀神社は、阿古地区の外れにあり、錆ヶ浜港から歩いて20分ほどの距離です。
富賀神社は、三宅島の総鎮守で、事代主命(ことしろぬしのみこと)=三嶋大明神、伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)=后、阿米都和気命(あめつわきのみこと)=王子の三人が祀られています。伊豆諸島の総鎮守でもあり、静岡県の三島神社の発祥の地とする説もあるそうです。
境内からは、古墳時代の土器、勾玉、耳飾りなどが発掘されていて、一説には、ここが事代主命の墓所であるとも言われているようです。
境内の周りの樹木は、噴火の影響で枯れてしまっていますが、次第に緑は再生してきています。参道の脇には、黄色い花が絨毯のように植えられていて綺麗です。
富賀神社は、噴火や台風の影響により、本殿や参道などに甚大な被害を受けたそうです。このため、寄付を募り、2007年に修繕工事が行われました。本殿は立派に修復され、無残な枯れ木に囲まれていた参道も、美しく生まれ変わりました。
粟辺
1983年の噴火により、粟辺地区には、大量の溶岩流が押し寄せました。現在も、見渡す限り溶岩流跡が広がり、植生が少なくなっています。
富賀神社から少し坪田方面へ足を伸ばした場所にあり、富賀神社から約1.5km、徒歩20分ほどの距離です。村営バスの「粟辺」停留所もあり、アクセスは良いのですが、周りに何もなく、時間を持て余してしまうかもしれません。
- 探索日
- 2014/04/30 - 05/03
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