父島(小笠原諸島) 旅行・観光ガイド ブログ
父島 観光・二見港・大村の町並み
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大村地区
二見港がある集落は「大村」と呼ばれ、小笠原村の行政・経済の中心地となっています。
大半の民宿が大村にあるため、父島に宿泊する観光客の多くは、この大村地区で過ごすことになります。
大村の経済は、おがさわら丸とともに回っていると言ってもよく、おがさわら丸が停泊している間は、街が活気で溢れています。
「湾岸通り」と呼ばれる大村のメインストリートに、父島の主要な店舗や村役場が立ち並んでいます。
- 弁当の品揃えも充実している小笠原生協。
食料品・日用雑貨が揃う小笠原生協は、弁当の品揃えも豊富。とりあえず生協に行けばなんか買えます。
- 父島大村にある小笠原郵便局。
観光客にとって、重要な足となる村営バス。循環線(ブルーライン・オレンジライン)と扇浦線があり、どこまで乗っても運賃は200円と良心的です。本数も1時間に1本と、離島にしては多め。
村役場の角を曲がったところに、郵便局と警察署があります。つい忘れてしまいがちですが、小笠原村は東京都なので、警視庁の管轄下。ナンバープレートは「品川」です。(これは伊豆諸島も同様ですね)
警察署の通りをさらに進むと、東京都小笠原支庁の建物が見えてきます。各種手続きを行うための都の出先機関です。
- 小笠原警察署。
- 小笠原諸島を管轄する都の支庁。
気象庁の観測所もありますが、南大東島の地方気象台のように、予報を行う権限は無いそうです。
- 気象庁父島気象観測所。
空港が無い父島ですが、海上自衛隊の基地があり、US-1と呼ばれる飛行艇が発着可能です。都知事などの要人が来島したり、島内で急患が出たりした場合は、飛行艇での輸送が行われます。
- 飛行艇US-1の発着が可能な父島基地。
伊豆諸島が起源といわれる伝統の島寿司ですが、小笠原にもあります。地元の人のお薦めは、美津ストアーの島寿司(お店の所在地は、大村からは少し離れた清瀬という地区になります)。毎日すぐ売り切れてしまうそうなので、お求めの場合は早めに。
意外なことに、大村は夜も賑やか。明るくライトアップされた飲食店があちこちで見られます。絶海の孤島とは思えない活気です。
大村を一通り歩いて思うのは、伊豆諸島に比べて、街が圧倒的に“若い”ということ。離島というと、過去に賑わって廃れた街が多いのですが、父島の大村は、まさに「これから」という感じ。若者たちのパワーを感じます。
また、世界遺産に登録されて、島全体で開発が進められていることも一因だと思われます。伊豆諸島に比べて、メジャーな観光地になりましたからね。
二見港
おがさわら丸から下船すると、最初に降り立つ二見港ですが、その後は訪れる人も少なく、ひっそりとしています。
待合所にも、ほとんど人はいません。出港日には、建物から溢れるほどの人で埋め尽くされるのですが。
出港日ではなくても、港では作業員が働いていました。貨物の積み降ろしをしているようです。父島側では人員が限られるので、数日かけて積み降ろしを行うのかもしれません。
- 停泊中の中日でも、貨物の積み降ろし作業が行われている。
二見港のそばに、興味深いスポットがあります。信号を挟んで向かい側にある大村隧道と清瀬隧道です。
この二つのトンネルは戦時中に掘られたもので、大村側を大村隧道(大村トンネル)、清瀬側を清瀬隧道(清瀬トンネル)と呼びます。現在は歩道として使われていて、大村から清瀬の交差点へ抜ける近道として利用されています。
- 戦時中に掘られた大村トンネル。
- 大村トンネル・清瀬トンネルは、歩道として今も使われている。
ここにトンネルが掘られた経緯は不明ですが、当時の島民は、ここを防空壕として利用したそうです。横穴が掘られていたり、扉が付いていたりするのも、いざという時の逃げ場を確保するためだったとか。
- ここを右手に行くと奥村地区。左手は清瀬方面。
清瀬隧道を抜けると、信号のある交差点に出ます。左手が清瀬地区、右手が奥村地区です。
- 探索日
- 2012/11/20 - 25
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