屏風ヶ浦(千葉県銚子市) 旅行・観光ガイド ブログ
屏風ヶ浦(千葉県銚子市)の遊歩道
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誰もいない海岸
ようやく屏風ケ浦に到着しました。名洗側から、旭市方面へ遊歩道を進んでいきます。
見渡す限り広がる高い崖…。話に聞いていた通りの絶景です。崖の高さは60メートルにも及ぶそうで、見上げるほどの崖が連なる風景は圧巻です。
当日は、雨が降ったり止んだりの曇り空でしたが、それが原因なのか、屏風ケ浦の絶壁には霧が立ち込めていて、晴れの日とは違った幻想的な景色を楽しめました。
土曜日の昼間だというのに、屏風ケ浦にはほとんど人がおらず、波の音だけが聴こえてきます。お隣犬吠埼には、それなりに観光客がいたので、とても対照的です。
屏風ケ浦は、見ての通りの海食崖で、波の影響で削られてできたものです。昔はもっと沖合まで陸地だったそうですが、打ちつける波によって、どんどん土地が削られています。
崖の表面には、かつてここが海底にあった時の地層が露出しています。長い年月を掛けて、土地が隆起したことがわかります。
屏風ヶ浦が抱える問題
海食崖ということで、波に打たれる限りは土地が削られ続けます。従って、今も崖は後退を続けているのです。現在、崖の上には清掃工場をはじめとした施設が建ち、住宅地が近くに迫っている場所もあります。土地の後退は死活問題であり、行政も対策に乗り出しています。
対策の一つが防波堤の設置です。よく見ると、遊歩道に沿って消波ブロックが敷き詰められていることに気付きます。というより、遊歩道自体が防波堤を兼ねているのです。
一方で、屏風ケ浦は、隣り合う九十九里浜の土砂の供給源でもあります。屏風ケ浦に防波堤が築かれたことで、九十九里浜への土砂の供給が止まり、砂浜が後退するという弊害も起きています。
- 霧に包まれた屏風ケ浦。
通行止め箇所
遊歩道は何年もメンテナンスがされていないのか、波に揉まれた道は所々で崩壊していました。そもそもこの高さでは、高波が軽々と超えていくでしょう。
遊歩道は、途中で通行止めになっていました。この先、所々で道が崩落しているらしく、通行は危険とのことです。
- 探索日
- 2010/04/10
このレポートには、さば柄氏からご提供いただいた写真が含まれています。
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