国東半島 旅行・観光ガイド ブログ
割烹旅館 海喜荘・両子寺
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両子寺
両子寺(ふたごじ)は、国東半島のほぼ中心にそびえる両子山(標高721メートル)の中腹に位置する大規模な寺院です。
養老2年(718年)に仁聞菩薩が開基した「六郷満山」の修行の中心地として栄えました。後に六郷満山の総持院となり、国東半島における天台宗寺院を統括する立場になりました。
- 両子山の中腹に位置する両子寺。
国東半島を代表する観光スポットでもあり、特に、紅葉の時期が人気だそうです。子授けの祈願所としても知られているとのこと。
今回、元々行く予定では無かったのですが、他のスポットが意外と早めに見終わったのと、宿のある国東市街へ向かう途中に位置していたため、急遽、寄ることにしました。
拝観時間が17時までだったのですが、既に境内に入った時点で17時を回っていたため、急ぎ足で散策しました。
本堂の護摩堂(ごまどう)には、五大明王像が祀られています。この日、中を覗くことはできませんでした。
境内は非常に広く、川が流れていて、庭園のように整備されています。見るべき場所はたくさんあるのですが、とりあえず一番の見所である「奥の院」へ向かいます。
奥の院は、石段を登った先にあります。石造りの立派な鳥居をくぐると、石灯籠や狛犬に迎えられ、最後の石段が姿を現します。日が傾き、辺りは徐々に薄暗くなってきました。
奥の院は、崖下の洞窟に建物の一部をめり込ませた造り。国東半島の寺院にはこの形式が多く見られますね。近くで見ると、かなりの急斜面に建てられていることが分かります。
ここでは、神と仏が一緒に祀られており、神仏習合の典型例といわれています。
奥の院の裏の洞窟にも自由に入ることができます。洞窟内には、観音像が祀られていて、ロウソクの炎が揺らめいていました。洞窟にわき出る水は「不老長寿の霊水」とされているそうです。
割烹旅館 海喜荘
両子寺から国東市街までは、県道29号線を道なりに車で20分ほど。時刻は18時を回り、辺りはすっかり暗くなっていました。
今夜宿泊するのは、国東港にほど近い「海喜荘」。大正十二年創業の由緒ある割烹旅館です。
- 国東市の市街地にある大正十二年創業の「海喜荘」。
旧家の大邸宅といった感じの趣ある外観が特徴的です。中に入ってみると、味のある木造建築となっていて、非常に良い雰囲気です。
今回は、家族4人で素泊まりだったのですが、広さが20畳もある「阿蘇の間」に案内されてびっくり。天井が高く、床の間には掛け軸などが飾られていました。
翌朝、回廊に日が差し込む様子もなかなか風情がありました。窓からは海も見えます。辺りはとても静かでした。
あと、夜は気付かなかったのですが、海喜荘には立派な中庭があり、客間から見下ろすことができます。なんとも贅沢な時間を過ごすことができました。
- 広い中庭がある。
- 探索日
- 2013/01/02 - 04
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