観音崎の戦争遺跡 旅行・観光ガイド ブログ
観音崎公園の廃墟・非公開エリア(北門第二砲台観測所跡)
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藪に覆われた遺跡
北門第二砲台には、砲撃の指示・監視を行う観測施設がありました。その遺構は、非公開ではあるものの、現在もその姿をとどめています。
- トンネル横の謎の階段。
砲台の向かい側にある階段が、観測所への入り口であったと思われます。ただこの通路は、草木が生い茂り、通り抜けるのは困難です。
そこで、下道から回り込んで、別ルートからの進入を試みました。
- 藪を掻き分け潜入。
まずは、さば柄さんが先陣を切って突入。カメラの三脚でクモの巣を取り払って進みます。冬場なので、雑草や虫が少ないのが救いです。
藪の中に入ると、見事な切り通しを発見。この先に何かありそうです。
一見、整備された普通の公園のように見えますが、実は安全性などを理由に、表に出していない遺構がたくさんあるんですね。
藪に隠れていた切り通しを進むと、いよいよ観測所と思われる怪しい建物が姿を見せます。
周囲を藪に囲まれているためか、目立った風化もなく、ひっそりと佇んでいました。
階段を下ると、半地下の部分に掩蔽壕があり、階段を上ると観測所があります。
- 煉瓦造りの壁。立派な窓枠です。
- 掩蔽壕というより、住居のような部屋。
岩を削ったような縦穴に、煉瓦を積み上げたような構造です。
煉瓦造りの部屋は意外に広く、普通に暮らせそうな感じ。もちろん、地下壕なので真っ暗ですが。
階段を上ってみると、観測設備の台座跡が、まるでストーンサークルのように並んでいました。人があまり立ち入らないためか、保存状態は非常に良かったです。
- 連絡用の管だろうか。
- 探索日
- 2010/02/11
このレポートには、さば柄氏からご提供いただいた写真が含まれています。
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