礼文島 旅行・観光ガイド ブログ

岬めぐりコース・ゴロタ岬・澄海岬

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礼文島 地図 地名・観光マップ

ゴロタ岬

ゴロタ岬は、礼文島の最西端に位置する岬で、標高が180メートルと高いため、眺望のよい人気スポットです。観光マップでは、「岬めぐりコース(4時間コース)」の途中にあり、澄海岬から海岸沿いにスコトン岬へ向かうちょうど中間地点に当たります。

江戸屋山道 ゴロタ岬の登山口
ゴロタ岬への登山口は江戸屋山道の途中にある。

ゴロタ岬へは、徒歩でしか行けません。江戸屋山道の鮑古丹分岐点から、遊歩道を登っていくと辿り着きます。スコトン岬の帰り道、江戸屋山道を原付で疾走し、ゴロタ岬への登山口に向かいました。

礼文島 岬めぐりコース(4時間コース) 登山口
「岬めぐりコース(4時間コース)」の入口。

登山口には、外来植物の侵入防止マットがあるので、すぐに分かりました。登山口に原付を置いて、早速登っていきます。

礼文島 岬めぐりコース
岬めぐりコースを進んでいく。

ゴロタ岬へ続く道は、稜線に沿った見通しの良い遊歩道です。途中、植物の侵食によって道が分かりづらい箇所がありますが、樹木がないため見通しがよく、迷うことは無さそうです。

鮑古丹の墓地 礼文島の限界集落
草原の中にぽつんとお墓が建っている。

眼下には、鮑古丹の集落が見えます。登山口の手前の細道を下っていくと集落にたどり着けるようです。

この辺りは、見渡す限り樹木が生えない緑の絨毯で、集落に電気を供給する電柱や住民の墓地、神社(鮑古丹神社)などが見て取れます。

礼文島の限界集落 鮑古丹
鮑古丹集落に続く送電線と鮑古丹神社。
礼文島 高山植物 エゾノコギリソウ
エゾノコギリソウの白い花。

礼文島は、「花の浮島」とも呼ばれるほど、多くの植物が群生しています。私は植物に疎いので、花を鑑賞して楽しむことはできなかったのですが、ちょっと遊歩道を歩いただけでも、あちこちで綺麗な花を見つけることができました。

礼文島の絶景 スコトン岬 観光スポット
標高が上がり、徐々にスコトン岬全体が視界に収まってくる。

原付を駐車した登山口からゴロタ岬の展望台までは、およそ20分ほど。登山という感じはあまり無かったのですが、草を刈って踏み固めただけの道なので、勾配がきつくなると、滑り落ちそうな不安定さがありました。特に、岬の頂上に登る直前がやや急です。滑り止めの付いたトレッキングシューズは必須だと思いました。

礼文島 ゴロタ岬の頂上
ゴロタ岬の頂上に到着。

ゴロタ岬の頂上は、柵があるものの、でこぼこしていて、ほとんど整備されていません。休憩しようにもベンチすらないので、あまり長居できないかもしれません。

ゴロタ山 山頂の景色 礼文島の絶景
頂上からは、反対側の湾の風景も眺められる。

ゴロタ岬の展望台は、ゴロタ山(標高約180メートル)の山頂近くに位置していて、これまで眺めていた鮑古丹だけでなく、岬の反対側のゴロタ浜などの風景も眺めることができます。徒歩でしかアクセスできないため、ほとんど観光客に出会うこともなく、まさに、礼文島の絶景を独り占めしている感覚です。

ゴロタ岬展望台の様子 礼文島の観光スポット
ゴロタ岬展望台は、ベンチなどが無いため、休憩は難しい。
礼文島 ゴロタ岬の眺望
ゴロタ岬から見たスコトン岬。
ゴロタ浜と鉄府 礼文島
ゴロタ岬の南東側には、ゴロタ浜と鉄府集落が見える。

遊歩道は、ゴロタ岬から稜線を伝って「鉄府(てっぷ)」地区まで続いています。今回は、時間の都合で引き返しましたが、海沿いを歩ける気持ちの良いトレッキングコースだと思いました。

ゴロタ浜 礼文島の風景 ゴロタ岬の眺望
ゴロタ浜を上から眺める。
鉄府(てっぷ) 礼文島の漁村
遠くに見えるのが、鉄府(てっぷ)集落。
礼文島の海岸線 絶景
鉄府の向こう側には、西上泊や澄海岬がある。
「岬めぐりコース(4時間コース)」 礼文島
この先、鉄府まで遊歩道が続いている。

西上泊(にしうえどまり)

西上泊(にしうえどまり)地区は、8時間コースの途中にある集落で、礼文島の西海岸に位置しています。西上泊から南は、車道が整備されていないため、徒歩でしかアクセスできない集落が続きます。西上泊~元地の間の海岸沿いには、召国(めしくに)と宇遠内(うえんない)という集落がありますが、どちらも登山道経由となります。

礼文島 レブンアツモリソウ群生地
レブンアツモリソウの群生地を通過する。

西上泊へは、浜中地区から比較的走りやすい道路が整備されているため、観光バスの往来も激しく、観光地として定着している感があります。ただし、路線バスの停留所は無いため、公共交通機関でのアクセスはできません。

西上泊 道路 礼文島
西上泊へは、立派な道路が整備されている。
礼文島 西上泊
西上泊の町並み。

西上泊は、湾のような地形になっていて、天然の良港といえます。地理的には、山や絶壁に阻まれたどん詰まりの場所にありますが、それなりの規模の集落が形成されているところを見ると、漁業に適した場所なのでしょう。

西上泊漁港 礼文島
西上泊漁港は天然の良港。

礼文島 西上泊漁港

西上泊 海岸沿いの小道
海沿いの道の先にも民家があった。

海沿いの波にさらわれそうな道を進んだ先にも住居が建ち並んでいました。限られた平地を最大限活かしているのでしょうが、高波や津波が来た時に孤立しそうで怖いです…。

礼文島の観光地 西上泊集落

礼文島の絶景 西上泊
西上泊の集落は、静かで落ち着く雰囲気。

澄海岬(すかいみさき)

澄海岬(すかいみさき)は、西上泊集落の端に突き出している岬です。西上泊に立ち寄る観光客のほぼ全員が澄海岬を見に来ている、と言ってもいいくらいだと思います。

澄海岬 遊歩道 礼文島
バスを降りた観光客は、この坂を登っていく。

やや今風なネーミングは、島民の公募により名付けられたもの。観光地として整備され始めたのが平成元年ごろらしいので、歴史はそれほど深くありません。もともと地元では、「海が美しく見える場所」として評判の場所だったそうで、入り江の海がひときわ青く見えるのが特徴です。

澄海岬の展望台 礼文島の観光
展望台は、中国人観光客で賑わっていた。

私が訪れたときは、ちょうど中国人観光客を乗せたバスが到着していて、展望台は人でごった返していました。天候がいまいちでしたが、青い入り江はよく見えました。

澄海岬 礼文島の絶景
透明度の高い入り江が澄海岬の見どころ。
澄海岬の展望台 礼文島
入り江と反対側にも展望台がある。
澄海岬からの眺望 礼文島の観光
西上泊の湾全体を眺めることができる。

この場所は、「8時間コース」や「岬めぐりコース」の拠点になっていることもあり、観光客向けの売店が充実しています。売店では食事も可能で、ウニ丼やカレー、ラーメン、ピラフなどの軽食が食べられます。また、あぶりホタテ、トド串、ホッケ焼きといった手軽に食べられるメニューも充実していました。

西上泊 レストランと売店 礼文島の観光
西上泊には観光客向けの売店が充実している。
西上泊の飲食店 礼文島の食事
西上泊の売店には軽食が充実している。

私は、「じゃがもち」(120円)を食べてみました。メークインを練り込んだ饅頭っぽい食べ物で、食感はお餅。デンプンっぽいほんのりした甘さとジャガイモの風味が特徴的で、アツアツで美味しかったです。

礼文島 じゃがもち 北海道のグルメ
おやつに「じゃがもち」を食べた。

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探索日
2015/09/20 - 22
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