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桃岩展望台コースへの行き方・キンバイの谷
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桃岩展望台コースについて
礼文島の北西部、香深からみてちょうど反対側の海岸沿いに「桃岩」と呼ばれる巨石があります。この桃岩を上から眺めることができる「桃岩展望台」という場所があり、ここを起点としたハイキングコースが、「桃岩展望台コース」です。
桃岩登山口から桃岩展望台、キンバイの谷、元地灯台を経てコースの終着である知床まで片道5.7km、所要時間は約3時間です。
登山口と知床には、それぞれ路線バスが通っているため、事前に時間を調べておくと良いでしょう。
今回は、時間の都合もあって、キンバイの谷まで行って折り返すことにしました。
桃岩展望台コースの登山口
- 元地方面へつながる峠道。
桃岩展望台へは、元地行きのバスに乗車し、道道765号線の桃岩登山口バス停から登山道を歩くか、レンジャーハウスまでは舗装路が通っているため、自動車でもアクセスが可能です。私は、レンジャーハウスまで原付で向かうことにしました。
- ここで桃岩展望台方面へ舗装路が分岐する。
- 遊歩道の分岐点は、舗装路の分岐点よりも少し奥(元地側)にある。
レンジャーハウスに向かう舗装路は、桃岩登山口バス停がある地点よりやや手前から分岐しています。桃岩展望台に向かう道は、時間による通行規制があり、今の季節(9月)は、9:00~17:00の間だけ通行できるようです。
- 非常に狭い舗装路が延々と続いている。
舗装路は、大きなS字カーブを描きながら、公衆トイレがあるレンジャーハウスまで続いています。途中、登山道と平面交差しますが、車道と登山道は異なるルートで展望台に繋がっています。
- 公衆トイレを備えるレンジャーハウス。
レンジャーハウスには、駐車場と公衆トイレがあり、ここに車を置いて休憩することができます。「BUS STOP」と書かれていましたが、先ほどの細道を通って、ここまでバスが登ってくるのでしょうか。
私はここに原付を置いて、ここからは徒歩で桃岩展望台に向かいました。
- 奥に見えるのは、「礼文テレビ中継局」。
レンジャーハウスから先、さらに道が続いていましたが、「礼文テレビ中継局」というアンテナ施設があるようです。
レンジャーハウスからキンバイの谷までは、片道1.7km、参考タイムは約1時間だそうです。薄暗い雲に覆われて、天候がやや心配でしたが、さっそく山を登っていきます。
桃岩展望台
- 舗装され、ベンチも整備されている桃岩展望台。
桃岩展望台は、観光用にちゃんと整備されている様子。東屋のような屋根付きの休憩スペースはありませんが、ベンチで休憩できるようになっています。
桃岩は、岩というよりも大きな山のようにそびえ立っています。展望台からは、桃岩と向かいの山に挟まれた谷を通して遠くの海岸までを見渡すことができます。近くで見る桃岩は、ゲームに登場するCGのような迫力でした。
桃岩の頂上って登れるんですかね…。衛星写真で見ると、尾根伝いに獣道のような筋が見えるんですが。(素人には無理そうだなと思います)
ちなみに、この展望台、周りに風を遮る樹木などがないため、結構強い風が吹きます。海からの風が斜面を駆け上がり、ダイレクトに吹き付けてくるため、風が強い日には注意が必要です。
キンバイの谷へ向かう
それでは、桃岩展望台から元地灯台へ向かって歩いていきます。今回は、キンバイの谷まで歩き、引き返すことにします。
- 桃岩展望台から延びる遊歩道を歩いていく。
この日は、空が雲に覆われていて、時折青空は見えるものの、怪しい雲行きでした。礼文島の天気は変わりやすく、数キロ先に見える集落だけに大雨が降っているのが、遠目で見えたりします。
登山道はアップダウンが少なく、邪魔な草も刈ってあるため歩きやすかったです。地元の人が整備してくれているのでしょう。桃岩側に手すりを兼ねた柵が造られていて、一人でも迷わず安心して歩けるようになっています。
歩き始めは曇り空でしたが、段々と雲が晴れていき、いつの間にか青空が顔を出していました。どこまでも続く緑の絨毯と青空のコントラストが美しいです。
キンバイの谷に到着
レンジャーハウスからキンバイの谷まで、約1時間掛かりました。
時間の都合で、元地灯台まで行けず残念でしたが、キンバイの谷まででも、かなり満足感のあるトレッキングになりました。晴れた日であれば、かなりおすすめのコースだと思います。
ちなみに、復路で桃岩付近を歩いていた際、突然の暴風雨に見舞われ、その場で立ち往生しました。前述の通り、桃岩付近は、地形の特性上、海からの風がダイレクトに吹き上がってくるため、強風が吹きやすく危険です。間隙を縫って桃岩の陰に入ると、風が穏やかになり、難を逃れることができました。
- 探索日
- 2015/09/20 - 22
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