御蔵島 旅行・観光ガイド ブログ
御蔵島の港・客船待合所
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御蔵島唯一の港
御蔵島港は、御蔵島唯一の港です。かつては、南郷から艀船で積み荷を陸揚げしていた時代もあったそうですが、御蔵島港が整備されてからは、全ての船がここに寄港します。
私は、今回ヘリコプターで来島したため、港からの上陸は未体験。時間のある時に、港へ遊びに行ってみました。
上空から見ると、御蔵島港は島の崖地に張り付くように造られており、いかに難工事であったかが窺えます。里からは、坂道で迂回するように道路が造られており、ショートカットできるような階段などはありません。このため、里の真下にありながら、徒歩で行こうとすると、それなりに時間が掛かります。
御蔵島港には、大型船が接岸できる岸壁と、漁船が停泊する漁船溜まりがあります。漁船溜まりは、ドルフィンスイムの発着地でもあります。
御蔵島港から坂を登った場所にあるのが「イルカの見える丘」です。ここは、御蔵島港の周辺海域を見渡せる展望台になっていて、その名の通り、島の周囲に群生するイルカの姿を見ることができるようです。
御蔵島港の漁船溜まりは、その構造と規模から、あまり大きな船が停泊できないルールになっていて、御蔵島の漁業の制約にもなっています。
貨客船の入港
御蔵島には、往路・復路合わせて一日2便の船が発着します。前日の夜に竹芝を出港した客船が御蔵島に入港するのが、朝の6時頃。八丈島発竹芝行きの帰りの船が、昼の12~13時頃入港します。どちらも、その日の海況によって、時間が前後するため、村内放送を注意して聞いておく必要があります。
前述の通り、御蔵島港は、貨客船の就航率が悪いため、発着時刻ギリギリになっても、船が無事着岸するまでは、船に乗れるかどうかが分かりません。
ほぼ「条件付き就航」となるのが慣例の御蔵島では、最終的に着岸するかどうかは、船長の判断になります。船長も人間ですから、かなり性格が出るそうです。また、船長自身の腕にも左右されます。港湾関係者曰く、「上手だけど慎重な人と、未熟だけどチャレンジングな人がいる。誰とは言わないけど。」とのこと。
確かに、遠目で見ていても、御蔵島港の岸壁周辺にはうねりが出ることが多く、船を接岸させようとすると、怖いくらいに船体が左右に揺れていました。船長はもちろん、それを支える港湾関係者も、熟練の技が求められるのだなぁと思いました。
御蔵島港船客待合所
御蔵島港には船客待合所があり、船の到着時刻前になると、乗船券を購入する客で賑わいます。建物内には、ベンチとテレビが設置されていて、ゆったりと船の到着を待つことができます。
- ここで客船の乗船券を購入できる。
待合所に置かれた本棚には、「ご自由にお持ちください」の文字が。「震災復興支援のバザーに寄せられた本です。船旅のおともに、ご自由にお持ち帰り下さい。」と書かれていて、船旅の暇つぶしにもらって良いようです。
御蔵島港の岸壁
岸壁に出てみます。高波の時は、岸壁全体が波に洗われることもあるため、海況には十分注意する必要があります。島の人曰く、「島民が岸壁で釣りをしていれば安全」とのことで、この日も、一人釣り人がいたため、大丈夫そうだと判断できました。
岸壁から振り返ると、御蔵島の全景を眺めることができます。なかなか良いビュースポットです。雨上がりの御蔵島は、山の上に雲が掛かり、荘厳な雰囲気です。
漁船溜まりの方も歩いてみました。イルカツアーの船が2隻ほど出発するところでした。
- 探索日
- 2014/04/27 - 30
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