御蔵島 旅行・観光ガイド ブログ
鳥の尾・水汲み場・えびね公園方面村道
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鉄砲場
三宝橋を渡り、都道を道なりに進んでいくと、民宿 鉄砲場があります。集落の中心部からは、緩い上り坂が続くので、夏場の暑い日にはきつそうです。この辺りは、御蔵島の中でも絶景ポイントで、特に鉄砲場から見る夕日は格別です。
私は今回、民宿 鉄砲場に宿泊しましたので、宿の詳細は後述します。
水汲み場や鳥の尾は、ここをさらに進んだ先になります。
西川地区・水汲み場
鉄砲場を過ぎると、何やら団地のような建物が建ち並んでいます。この辺り一帯を西川地区と呼び、主に村営住宅が集積しているエリアとなります。
そもそも御蔵島では、住宅や農地に使える土地が限られていて、昔から人口増加に対する危機感がありました。そこで、「二十八軒衆」と呼ばれる制度がつくられ、当時居住していた28世帯以外の転入を厳しく制限し、28世帯の中でも、長男以外は土地を継承できないなど、独自のルールが定められました。このルールは、現在も脈々と受け継がれ、島外出身者の多くは、西川団地などの村営住宅での生活を強いられています。
- 島への移住者が多く住む西川住宅。
御蔵島は、離島としては珍しく、水資源が豊富にあります。これは、島全体が豊かな森に覆われているからです。御蔵の水は美味しいと評判で、御蔵の湧き水をペットボトルに詰めて、「御蔵の源水」として島外に販売もしています。
- 絶えず山の水が湧き出ている。
集落内では、どこの民家でも、蛇口をひねれば、この美味しい水を飲むことができます。水汲み場では、より山に近い場所で、湧き水を汲むことができます。
なお、背後には巨大な砂防ダムが造られていて、集中豪雨にも対応できるようになっています。洪水被害などがあったのでしょうか。
御蔵島村道
西川地区を過ぎると、いよいよ集落の外に出ます。ここで都道が途切れ、この先は村道になります。
ちなみに、この都道には「御蔵島環状線」という名称が付けられています。環状線といいつつ、現在の都道は、集落がある島の北西部と南東部を結んでいるだけです。都道が通っていない島の反対側には、村道が通っていますが、島の南側で途切れており、都道と村道を合わせても環状道路にはなっていません。
御蔵島は、島の南部が深い谷になっていて、そこに道路を通そうとすると、かなりの難工事になると思われ、現状メドが立っていない状態です。この環状線という呼び名は、着工当時の島民の願いとして名付けられたのかな、と思いました。
- ここまでが都道、という意味だろうか。
この先、道幅が狭くなっていて、道路の規格が変わっているようです。この辺りから村道になるのでしょうか。
ここから、「鳥の尾」と呼ばれる絶景スポットまで、歩いていきます。
- 道幅が急に狭くなり、路肩の白線が途絶えている。
村道はしばらく海沿いを走るため、眺めが良いです。三宅島の島影もはっきり確認できます。
途中、村道が分岐している場所がありました。工事中なのか、舗装したての新しい道のようです。位置的には、西川の砂防ダムの方に向かっている道かな?と思ったのですが、地図に載っていなかったため謎のままです。 後日、柳瀬さんからご連絡をいただきまして、「村道からの分岐した道は、ご想像通りダムへ続いています。新しい道で、500mくらい登ると行き止まりです。」とのご回答をいただきました。ありがとうございます。
この資材置き場を過ぎれば、鳥の尾まであともう一息です。
鳥の尾
水汲み場から、徒歩30分ほどで、ようやく鳥の尾に到着。意外と遠いです。島の人曰く「道標が何もないから、途中で諦めて引き返しちゃう人もいる」らしいです。
鳥の尾は、道ばたにベンチがあるだけの簡素な造り。里が下の方に見えるので、かなり高いところまで登ってきたという実感があります。御蔵島港が見渡せるほか、ヘリポートに発着する愛らんどシャトルも望遠レンズで狙える位置です。
ただ、眺めは良いのですが、地形的に集落全体を見渡せるわけではなく、ここまで歩いてくる労力を考えると、ちょっと微妙かも、と思ってしまいました。
ちなみに、もう少し先に行くと、西側の草祀りの神様があるらしいです。
- 探索日
- 2014/04/27 - 30
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