北大東島 旅行・観光ガイド ブログ
北大東島 観光・大東宮(大神宮)・大東寿司・中野のビロウ林
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北大東島の村域
北大東島は、島の全域が北大東村となっていて、人口はおよそ680人(レポート執筆時点)。南へ約160km離れた無人島の沖大東島も北大東村の村域です。
島の地形は南大東島とよく似ていて、外周に小高い山が連なり、中央ほど低地になっています。最も高い地点でも74メートルしかなく、全体的に平べったい地形です。これは隆起珊瑚礁の島に共通でみられる特徴だそうです。
中野地区
島の中心部は、中野地区と呼ばれ、行政機関が集中するエリアになります。
南大東島の在所に比べると、集落の規模はかなり小さく、店舗も数件が点在しているだけで、繁華街という感じではありません。
北大東島は、人口規模が南大東島の半分以下であり、また、島の各地に住宅や店舗がまばらに点在しているため、目立った繁華街が形成されていないのが特徴です。また、店舗の数自体も少ないです。
JAおきなわ北大東支店には、売店が併設されていて、北大東島を代表する商店となっています。食料品、日用雑貨の品揃えは島内随一で、島で唯一のパン屋も併設されています。携帯電話の契約まで受け付けていました。
お弁当や総菜も扱っていて、なかでも大東寿司は、この売店の名物になっています。島で水揚げされるサワラとマグロを醤油・みりんで漬けた寿司で、南北大東島で昔から食べられているそうです。
ネタが新鮮で、とても美味しかったです。南大東島の喜作でも食べましたが、作る人によって、味や見た目が結構変わるものですね。
JAや小中学校へ折れる交差点には、島で唯一の信号機があります。こちらは、きっと教育用の信号ですね。
- 島内唯一の信号機。
- 島の中心部を歩く。
中野地区のメインストリートは、ちょっとした並木道のように整備されています。ただ、通りに面して店が建ち並んでいるわけではなく、出歩く人の姿もほとんど目にしません。休日だというのに、ひっそりとしています。
村役場の近くに、洒落た内装の観光案内所があります。かなりオープンな建物ですが、訪問時は無人でした。島のパンフレットや地図を入手できます。
- 役場のすぐ隣にある観光案内所。
- 警察官1名が駐在する北大東駐在所。
- 北大東診療所は、島唯一の医療機関。
- 日本初の村営学習塾「北大東村なかよし塾」。
北大東村総合運動公園は、役場がある中心街の少し外れにある公園です。敷地はかなり広く、ゴルフ場やテニスコートまであり、離島の公園としては至れり尽くせりです。
運動公園のすぐ隣には、大東宮と呼ばれる大きな神社があります。天照大神が祀られているとのこと。建立当初は、現在の灯台が建っている位置にあったそうですが、より集落に近い今の場所に移されたようです。
南大東島と同様、この島でもサトウキビが島の経済を支えています。大東宮の少し先に、北大東製糖株式会社の本社工場があります。かなり立派な建物です。
北大東製糖は、サトウキビ刈り取りに使用する作業車両も保有しています。大型車が並ぶ巨大な車庫は、絶海の孤島には似つかわしくない光景です。
- 島で唯一のガソリンスタンド。
名嘉商店は、北大東製糖の裏手にある小さな商店です。「自動販売店」と書かれた小屋が併設されていて、中には飲み物とカップ麺の自販機が並んでいました。離島でありながら、良心的な価格設定に驚きました。
- 名嘉商店の隣に自動販売店があった。
- 500mmペットボトルが100円~と良心的な価格設定。
開拓前の北大東島には、一面にビロウ林が広がっていたそうですが、今やほとんどが伐採されています。
中野地区には、ビロウ林が保護されている場所があるので、行ってみました。足を踏み入れると、かなりの巨木が立ち並んでいて、まさに原生林という感じです。
大東諸島では、昔からサトウキビ畑の防風林として、月桃が栽培されてきました。沖縄本島の品種に比べて、花も茎も大ぶりなのだそうです。北大東島では、村をあげて、この月桃を名産品として売り込んでいます。
- 島の名産 月桃の加工施設。
北大東製糖の隣にある真新しい建物は、村が整備した月桃の加工施設です。化粧水や芳香剤、石鹸などが生産されています。
- 探索日
- 2013/05/01 - 03
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