北大東島 旅行・観光ガイド ブログ
大東島 フェリー「だいとう」・ゴンドラ クレーン下船・江崎港
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江崎港に入港した「だいとう」
空港脇の小道を左に折れると沖縄海ですが、右手に進むと、江崎港に通じる海岸道路になります。延々と続く海岸線が気持ち良い道です。
- 空港と江崎港を結ぶ外周道路。
江崎港は、島の南側にある港で、北港のちょうど真反対に位置しています。南大東島から最も近距離にある港です。
この日は、貨客船の入港地が江崎港だったらしく、港には既に「だいとう」が停泊していました。
「だいとう」は、那覇の泊ふ頭と大東諸島を、片道13時間で結ぶ貨客船です。島民の生活物資を運ぶほか、乗客も55名まで乗船できるとのこと。
貨物の依頼状況や気象状況により運行スケジュールが決まるため、不定期運行となっています。観光客が利用するには難易度が高い船です。
南北大東島には、この規模の船が接岸できる港が無く、どの港も、外海にさらされた無防備な岸壁があるだけです。このため、船は岸壁から少し距離をおいて停泊します。このような状況だと、タラップを使っての乗客の乗り降りは難しく、人も貨物と同じように、クレーンで積み降ろしされます。
このゴンドラ乗降は、南北大東島の名物となっていて、これ目的で、だいとうに乗船する人がいるほどです。
ちょうど乗船客が乗り込むところだったので、見物していました。
乗客が乗り込むのは、何やら遊園地の乗り物のような、カラフルなゴンドラ。昔は、金網製のスケスケなゴンドラだったのですが、二代目だいとうのデビューと同時期にリニューアルされたそうです。
ゴンドラの扉が閉まると、早速クレーン車によって、吊り上げられます。傍目から見ていると、かなりの高さですが、乗っている人は怖くないのでしょうか。
そのままクレーンが旋回し、船の甲板にそっと着地します。甲板側には、船の乗組員が待機していて、着地点がぶれないように上手く誘導してくれます。見事な連携プレーです。
今度は逆に、下船する客を乗せてクレーンで吊り上げます。乗組員は手を振って見送ります。
ゴンドラが一往復して、船客の乗降が終わると、まもなく船が動き出しました。岸壁にくくり付けてあったロープを外し、船は徐々に北大東島を離れていきます。船はこの後、那覇へ向かいます。
- 島では漁船を係留できないため、クレーンで陸揚げする。
あっという間に船の姿は小さくなってしまいました。
那覇 泊ふ頭(とまりん)の「だいとう」
那覇の泊ふ頭に立ち寄った際に、再び「だいとう」の姿を見つけることができました。
- 貨客船だいとうが発着する那覇の泊埠頭。
周囲のフェリーに紛れることのない、圧倒的な存在感。「だいとう」は、他の離島航路とは違い、太平洋をひとりぼっちで約400km航行する必要があるため、高い航行性能を持っています。2011年デビューの二代目からは、フィンスタビライザーも搭載され、横揺れに強くなったそうです。
13時間の長旅、お疲れさまです。
- 探索日
- 2013/05/01 - 03
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