野崎島 旅行・観光ガイド ブログ
キリシタン墓地・野首港・野崎ダム
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舟森集落へのアクセス
自然学塾村の西側には、広大な段々畑が広がっています。この段々畑を登った先に、舟森へ続く里道があります。
自然学塾村から舟森まで、およそ3kmの道のりです。舟森への道は、王位石同様、崩壊している箇所があり、遭難の危険があることから、ガイドツアーの利用が強く推奨されています。
- 写真右上に見える山道が、舟森へ続く里道。
野崎ダム
旧野首教会の前の道を進むと、急に整備された公園のような風景に囲まれます。道は島の西側に続いていて、この先には野崎ダムがあります。この辺り一帯は、「野崎島水源の森」と呼ばれています。
総事業費126億円を掛け、2001年に竣工した野崎ダムは、小値賀島に灌漑用水を送るために造られました。
小値賀島は、高低差が少なく、標高の高い山がありません。このため、治水能力が乏しく、長年水不足に悩まされていました。そこで、海底に鋼管を敷設し、無人島である野崎島から送水することで、この問題を解決しようとしたのです。
ダムとしては小規模ですが、無人島に突如現れるダムの姿に観光客は驚くことでしょう。
なお、前述の通り、野崎島の水道は貯水槽頼みとなっていて、一部を除き、ダムの水は島内に供給されていません。この状況は、今後の観光開発で変わっていく見通しです。
野首港とキリシタン墓地
野崎ダムを過ぎた先には、野首港があります。野首港は、小値賀島に面した位置にある野崎島の2つめの港です。通常、町営船は反対側の野崎港に入港しますが、チャーター船など、小値賀島から直通する船の場合、距離の短い野首港が利用されることが多いです。
自然学塾村から野首港までは、徒歩15分ほど。野崎港に比べると、自然学塾村へのアクセスが良いのが特徴です。
かつて、野首集落は、野崎島の西側にも広がっていました。野首港の周りにも、集落があったと思われます。現在は、畑の石垣跡が残るのみで、集落を感じさせる遺構はごくわずかです。
港のそばにある十字架のある一角が、キリシタン墓地、つまり野首集落の住民の墓地だった場所です。
周りをフェンスで囲まれていて、中には入れませんが、そばまで近付くことができます。もっとも、ここがキリシタン墓地であることは、どこにも記載が無く、事情を知っている人でないと、この墓地の存在すら気付かないかもしれません。
野首港に到着しました。ビーチから突き出した岸壁が一つあるだけのシンプルな港です。ダム建設に使われたためか、きれいに整備されています。
野首港の周辺には、透き通った美しい海が広がっていて、地元の子どもたちが釣りを楽しんでいました。
野首港からは、小値賀島の全景を眺めることができます。
- 探索日
- 2015/05/01 - 02
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