館山の戦跡 旅行・観光ガイド ブログ
館山 鷹ノ島・沖ノ島
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鷹ノ島
館山市街地から館山湾を隔てた場所に、鷹ノ島と呼ばれる地区があります。現在は、埋め立てられたため島ではありませんが、かつては海に浮かぶ孤島でした。
戦時中、この場所には、館山海軍航空隊の基地があり、現在は海上自衛隊の館山航空基地になっています。
鷹ノ島周辺は、館山港の一部を成していて、多くの船舶が繋留されています。近くに海洋学校があるため、実習船も停泊していました。
柵に囲まれた広大な土地は、自衛隊基地です。ヘリコプター専用の航空基地らしいですが、非常に広い敷地となっています。
関東大震災で隆起した土地を埋め立てて造られたため、これだけ広大な敷地を確保できたそうです。
自衛隊基地の外にも遺跡がありました。こちらは、ネット上の情報によると、水産実験場の跡地だそうです。
海軍基地を建設するにあたって、立ち退きを命じられたらしく、実験場は別の土地へ移転しました。空き家となって以降、何に使われたのかは不明です。
建物内は、落書きが酷いです。
また、部屋の中に猫の飼育セットが置かれていました。誰かがここで猫を飼育しているようです。
荷物を置いておくと、たちまち猫に取り囲まれるほど、ここの猫たちは好奇心旺盛です。
沖ノ島
沖ノ島は、鷹ノ島の隣にある周囲1km程度の島です。鷹ノ島とは違い、海軍基地の造成以降も、島の地形が無くなるほどの埋め立ては行われていません。ただ、関東大震災での隆起により、砂州で陸続きになったそうです。
館山湾に突き出た出島のような場所であり、防衛の最前線として、地下壕が至るところに造られました。現在は、沖ノ島公園として開放されていますが、今でも地下壕の跡は多数遺されています。
現在、この一帯は海水浴場となっていて、夏場は観光客で賑わうようです。
砂州を渡り、沖ノ島公園の中へと入っていきます。
上陸して間もなく、建物の基礎の跡がありました。その後も、立て続けに、コンクリートの遺構を見つけました。
防空壕の跡も至る所にあります。
ほとんどの横穴は、柵で塞がれて中に入れないようになっていました。中を覗くと、かなり奥行きのある横穴であることが分かりました。
あまり奥行きのない壕は、弾薬庫か何かでしょうか。
それにしても、この狭い島の中に、地下壕が多すぎです。
井戸を掘った跡もあり、この島で多くの兵士が生活していた様子が窺えます。
なお、鷹ノ島~沖ノ島の一帯は、敗戦後、アメリカの占領軍が最初に上陸した場所です。
その後、占領軍は、この地で4日間だけ直接軍政を行ったそうです。日本本土で軍政が敷かれたのは、ここ館山だけです。
- 探索日
- 2012/02/04 - 05
このレポートには、さば柄氏 ・ nokinoshi氏 からご提供いただいた写真が含まれています。
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