館山の戦跡 旅行・観光ガイド ブログ

坂田 洲崎第二砲台・弾薬支庫

スライドショー

“ありの木ならでは”の高品質な写真素材を販売中!詳しくはこちら

洲崎第二砲台跡

大房岬自然公園の散策を終え、内房線で館山まで移動しました。

この後、砲台跡がある洲崎へ向かいます。

JRバス(城山公園前~西岬~洲の崎経由)
館山駅から洲の崎方面のバスに乗る。

館山駅から洲の崎方面の路線バスに乗車しました。

館山から乗車約30分、坂田(ばんだ)停留所で下車。ここからは徒歩で大砲跡へ向かいます。

JRバスの車内
バスはのどかな海岸線を走る。

坂田(ばんだ)停留所で下車

坂田(ばんだ)バス停

バス停から山側へ進むと、ほどなくして薄暗い林道に入ります。時刻は16時過ぎ。日没が近づき、少し気持ちが焦ります。

林道を進む

まもなく、進行方向右手に砲台跡を発見しました。洲崎第二砲台の跡とみられます。

あえて人目を避けて、竹藪に囲まれたこの場所を選んだのでしょうか。

砲台跡を発見

洲崎第二砲台跡
洲崎第二砲台。人目を避けて造られたのが分かる。

洲崎第二砲台の基礎部分

弾薬庫跡

砲台跡の先に進むと、弾薬庫がありました。薄暗い森の中で、ちょっと不気味です。

弾薬庫跡
さらに進むと弾薬庫が姿を現す。

弾薬庫の入り口

弾薬庫跡
山中で不気味にそびえるコンクリート壁。

入口は狭いですが、内部は意外と広いです。

円弧を描いたような天井が、ちょっとオシャレです。天井は奥の方で崩壊していて、室内に土砂が流れ込んでいました。

よく見ると、基礎にはレンガが使われているようです。

弾薬庫 内部
弾薬庫の内部は意外に広い。

弾薬庫 入り口の構造

弾薬庫 崩落箇所
奥の方が崩落していた。

弾薬庫 崩落地点 天井

さらに先に進むと、先ほどの弾薬庫と同じ時期に造られたと思われる、古びたトンネルがありました。

このトンネル内部にも弾薬庫があったようですが、ぬかるんでいたため、進入を断念しました。(一直線に貫通しているが、途中に分岐があるらしい)

洲崎第二砲台 トンネル正面

洲崎第二砲台 トンネル
この先にも弾薬庫があったらしい。ぬかるんでいて進入を断念。

トンネルを後にして、さらに奥へ。竹藪をかき分けながら進みます。

あちこちに建物の基礎や井戸のような遺構がありましたが、この一帯に人が住んでいたのでしょうか。

建造物の基礎の跡

竹林の間を抜けていく

竹藪を抜けると、いよいよ道は行き止まりに。この辺りは、木々が切り倒され、広場になっていました。

そして、奥の方に3つ目の弾薬庫が。

草木が茂る広場
かつて人為的に木々が伐採されたと思われる広場。

構造は似ていますが、造られた時期が違うのか、外壁が少し綺麗です。

弾薬庫の入り口
弾薬庫と思われる入口を発見。

懐中電灯で中を照らしてみましたが、奥行きがあって、全貌が分かりません。

さらに奥へ入ってみると、急に天井が高くなったような、不思議な感覚になりました。

弾薬庫の内部
暗くて中がよく見えない。通路を進んでいく。

試しに、フラッシュ撮影してみると、そこには想像を絶する巨大空間が広がっていました。

小学生が徒競走できるくらいの奥行きがあり、天井が非常に高いです。こんなに広い空間が、山を掘り抜いて造られていることに驚きました。

洲崎第二砲台の弾薬庫
通路を抜けると、巨大な空間が広がっていた。

不気味な虫がうごめいているのを見つけてしまい、この先進むことを諦めましたが、実はこの空間、反対側の端にも外に通じる通路があるそうです。

だいぶ日が暮れてきたので、散策を切り上げて、坂田のバス停に戻りました。およそ1時間の散策でした。

坂田の海岸
坂田バス停に戻ってきた。夕暮れの海水浴場。

次のページ:「鷹ノ島・沖ノ島」

探索日
2012/02/04 - 05

このレポートには、さば柄氏 ・ nokinoshi氏 からご提供いただいた写真が含まれています。

このレポートの目次