川崎工場夜景 旅行・観光ガイド ブログ
浮島の工場夜景・浮島町公園・神奈川臨海鉄道浮島線
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浮島へ向かう
東扇島での撮影を終え、友人宅にて就寝。翌朝4時半に起床し、今度は浮島の夜景撮影に向かいました。浮島には、石油コンビナートや付随する化学工場が集積しており、京浜工業地帯の中でも随一の夜景スポットとなっています。
交通手段は自転車を利用。前日に、折りたたみ自転車(STRIDA LT)を持ち込んでおり、浮島での撮影に備えていました。友人宅が浮島のほど近くにあり、今回かなり助かりました。
前日の疲れもあり、正直4時半起きはだいぶきつかったです。加えて、外は凍える寒さ。美しい夜景を見たいという一心で、自転車を走らせます。
川崎市街から浮島へ繋がる道は、国道409号線、通称「浮島通り」だけ。浮島通りは、殿町付近から、首都高速神奈川6号川崎線の高架と併走します。首都高はこの先、川崎浮島ジャンクションまで、浮島通りと併走します。
「浮島橋」を渡ると、いよいよ浮島町に入ります。
浮島町の夜景
浮島に上陸すると、まず右手に東芝、左手に花王の工場が見えてきます。ここは特に見るべきものが無いため通過します。
右側を神奈川臨海鉄道浮島線の線路がずっと併走していますが、東芝の工場を過ぎたあたりが「末広町駅」になります。ここが最初の撮影スポットです。
末広町駅周辺に広がるプラントは、東燃ゼネラル石油の製油工場です。国内の東燃ゼネラル工場の中でトップの精製能力を誇り、他社も含めると、国内2位の規模となっています。
浮島町の区画の半分近くを東燃ゼネラルと関連会社の工場が占めていて、浮島が「石油コンビナートの島」と認知される所以になっています。
時刻は早朝5時を過ぎた頃でしたが、製油工場は休むことなく稼働し続けていました。
プラントに煌めく電灯が、冬の澄んだ空気によく映えます。外気温が低いためか、工場から上がる白い蒸気がより一層美しく見えました。
通りを挟んだ向かい側でも、東燃ゼネラルの工場が稼働していました。
少し先に進むと、浮島線の線路が分岐している場所がありました。分岐した先には、やはり巨大なプラントが見えます。この支線は、東燃ゼネラル石油の専用線だそうです。
――…と、このあたりで徐々に空が明るくなってきたため、夜景撮影は終了となりました。
神奈川臨海鉄道浮島線
日が出てきたので、改めて神奈川臨海鉄道浮島線の線路をたどってみます。
まずは、先ほど夜景を撮影した末広町駅付近です。駅前には、東燃ゼネラル石油のプラントが広がっています。
東芝と東燃ゼネラルの敷地に専用線が引かれていて、不定期に専用列車が走っているようです。
やはり、明るくなると、夜景ほどの美しさは無くなってしまいますね。
- 末広町駅を過ぎて、終点浮島町駅に向かう。
末広町から先に進むと、こちらも先ほど夜景を撮影した、東燃ゼネラル石油専用線の分岐です。
近くには「浮島町駅」の看板があり、この付近一帯が浮島町駅の構内であることが分かります。
セントラル硝子、日本ブチルの前を通過し、いよいよ浮島線の終端となります。表から見える線路は短いように感じますが、工場内への分岐が少なくとも3箇所あり、浮島町内において、貨物線が重要な役割を担っていることが分かります。
- 神奈川臨海鉄道浮島線の終端。
浮島バスターミナルと浮島町公園
浮島町の末端に位置している「浮島バスターミナル」は、東京湾アクアラインの開通に伴い設置されたバスターミナルです。アクアラインを通行する高速バスと、川崎駅~浮島町間を走る路線バス(臨港バス)の乗り換えが可能です。
バスターミナルといいつつ、無人の待合室があるだけの簡素な造りになっています。
木更津駅と川崎駅を結ぶ高速バスが停車するため、川崎駅~浮島間の住民、および工業地帯への通勤客が利用しているようです。
ここから羽田空港までバスで行けたら便利そうですが、残念ながら、羽田方面のバスは発着しないとのこと。
- 浮島町公園は、羽田空港の滑走路を眺めるのに最適。
浮島バスターミナルのすぐ近くには、「浮島町公園」があります。工場ばかりが建ち並ぶ浮島町で、唯一の憩いの場所です。
川崎市内では数少ない海釣りスポットでもあり、併設されている「浮島つり園」では、24時間自由に釣りを楽しむことができます。
また、羽田空港を間近に臨む場所のため、離着陸する航空機を撮影するのにも最適なスポットです。特に、D滑走路で離陸待ちをしている航空機がよく見えます。
- A滑走路に着陸するスターフライヤー機。
ただ、朝早い時間だったため、なかなか着陸する便がやって来ません。その上、この日はとにかく寒く、しかも4時半起きで強烈な眠気が…。
結局、寒空の下、1時間も滞在することになったのですが、航空機撮影を楽しむ同行者をよそに、一人風を除けてガタガタと震えていました。
- 探索日
- 2014/03/08 - 09
このレポートには、nokinoshi氏 からご提供いただいた写真が含まれています。
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