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新幹線の高架橋を走る!えちぜん鉄道の間借り仮線・新駅まつもと町屋駅
新幹線の高架橋を走る!えちぜん鉄道の間借り仮線・新駅まつもと町屋駅
高校までの18年間を過ごした福井へ7年ぶりにやって来ました。
私が上京してから、実家周辺の交通事情が大きく変化していました。最大の変化といえるのが、2015年に開業した、えちぜん鉄道の新駅「まつもと町屋駅」。この駅の開業によって、初めて実家から実用的な距離に鉄道駅ができたことになります。新駅開業前まで、福井駅への交通手段といえば、お泉水通りを走る路線バスでした。このため、えちぜん鉄道(旧京福電鉄)は、「近くを走っているけどほとんど乗らない電車」という認識だったのです。
それでは、えちぜん鉄道で実家に行ってみます。えちぜん鉄道の福井駅は、JRの隣の高架下にあります。改めて思い返すと、始発の福井駅からえちぜん鉄道に乗車するのは初めてかもしれません。
ちなみにこの駅舎、新しい高架ができるまでの仮設駅舎です。実は、今えちぜん鉄道の駅舎があるこの高架、本当は北陸新幹線が走るために造られたもので、えちぜん鉄道が期間限定で「間借り」しています。
なぜこんなことになったかというと、もともとJRの在来線と並行していたえちぜん鉄道は、県の連続立体交差事業により、JRとともに高架化されるはずでした。ところが、北陸新幹線の用地の関係で、えちぜん鉄道の高架化方針が不透明に。このため、JRの在来線のみが先に高架化され、えちぜん鉄道は地上を走る状態が長らく続きました。
その後紆余曲折あって、元あった場所に単線高架を建設する案に決着したため、先に新幹線高架を建設し、一時的にえちぜん鉄道をそちらに移すことになりました。つまり、現在の状態は、正式な高架線ができるまでの期間限定の状態なのです。
ホームに上がってみると、立派な島式1面2線ホームがありました。このホームも当然仮設のものになります。
車両はMC6001形の1両編成。すっかりお馴染みとなった「アテンダント」(女性客室乗務員)が乗車します。
新幹線用に造られた高架のため、高規格感がやばいですね。1両編成のローカル線にはもったいないレベルです。当然新幹線高架は複線で造られているので、えちぜん鉄道は今だけ福井~新福井が複線になっています。
新幹線高架を降りた後は、見慣れた風景が広がります。陸橋で北陸本線の線路を超えると、まつもと町屋駅に到着です。
まつもと町屋駅で下車しました。1面1線のシンプルなホームです。下車後列車は、早々に次の駅へ去っていきました。無人駅のため、改札はありません。
都会の感覚からすると「ショボい駅」ですが、「そうそう、この辺に駅が欲しかったんだよ」という絶妙な場所にあり、周辺住民の鉄道利用率が一気に向上したのではないでしょうか。
- 投稿日時
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2017年07月15日
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