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「ヨーロッパ軒 総本店」と「秋吉」。7年ぶりの福井
「ヨーロッパ軒 総本店」と「秋吉」。7年ぶりの福井
高校までの18年間を過ごし、今も両親が住む福井。長らく帰省していませんでしたが、今回結婚を機に、妻に福井の風景を見せてやるため、7年ぶりに福井の地を踏むことにしました。
いつものように、東京から米原経由で福井駅へ。東京から3時間半の道のりです。
私が最後に福井に来た時には、すでに高架駅になっていたのですが、まだこのスタイルには慣れません。いつの間にか、北陸本線の車両も新しくなり、関西の郊外の街に来たような感覚です。
福井駅の西口広場は、再開発によって複合ビル「ハピリン」が竣工。駅前ロータリーの整備も一段落し、計画通りの姿に落ち着いています。特に、だるまや西武前にあった福鉄の福井駅前停留所が駅前広場に移転し、利便性が向上した点は見逃せません。
旧駅舎の記憶が残る私からすると、全く別の駅に降り立ったような複雑な思いがありますが、きれいに整備されることは良いことだと思います。
Twitterなどで話題になっていた恐竜広場もなかなか壮観ですね。県庁所在地の駅前に、ここまで攻めた展示をしているケースも珍しいでしょう。
ただ、3連休の初日にも関わらず、駅前に人影は皆無。たまに地元の女子高生がわずかに行き来していましたが、県の中心駅にここまで人が居ないのも不気味です。駅前に恐竜しか居ない…。
この日は快晴で外は灼熱地獄。日本海側のジメッとした湿気も相まって、外を出歩くのはだいぶ辛かったです。(駅前に人が少ないのはそういう理由もあるのかな…)
福井駅から徒歩3分ほどの距離にある福井県庁は、福井城址の堀の内側に立地しています。「県の役人が殿様気分とは何事か」などと批判が絶えないわけですが、福井城址公園などと言って整備したところで集客できるか分かりませんし、この暑さで駅前に人も居ないので、まあどうでもいいんじゃないでしょうか。
せっかく福井に来たので、ランチは福井の名物を、ということで、駅から15分くらい歩いて「ヨーロッパ軒総本店」へ。福井県民が愛してやまない「ソースカツ丼」発祥のお店です。
実は私、ヨーロッパ軒に来るのは初めて。福井在住時には、ソースカツ丼を小中学校の給食で食べていましたが、本場の味に触れるのは初めてです。
福井でカツ丼といえば、このソースカツ丼を指します。卵とじの一般的なカツ丼を食べたことがない県民も少なくありません。
福井のソースカツ丼のスタンダードは、ここヨーロッパ軒。カツを薄く伸ばした独特の食感と、甘辛い液体ソースに浸した懐かしの味が県民を魅了しています。県外でも各地で「発祥」を名乗るソースカツ丼はありますが、このカツ丼は、この店でしか食べられない味だと思います。
ちなみに、給食で食べたソースカツ丼も、同じようにカツを薄く伸ばしたもので、食感は同じ。味付けまではさすがに覚えていないですが、給食の方が、タレによく浸されて、味が付いていた印象です。
夕食は、こちらも福井が誇る名店「秋吉」で。やきとりの名店として、いまや全国に100店舗以上を展開しています。ある調査では、福井県民の世帯あたりの焼き鳥の消費額が全国上位とも言われていて、秋吉の影響力が窺い知れます。
夜20時を過ぎると、駅前の多くの店が閉店します。妻が、「衣類が足りないので、ユニクロに行きたい」と言っても、駅前にユニクロは無く、また夜遅くまで営業している衣料品店もありません。駅周辺で営業しているコンビニもわずかで、都会の感覚で店を探すと絶望します。
福井で暮らしていると、車中心の生活になるため、駅前を歩くことはあまりありません。改めて観光気分で県外から福井に来てみると、また違った視点で感じることがありますね。
- 投稿日時
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2017年07月15日
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