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味園ビル(大阪市中央区のディープスポット)でカレーを食べた
味園ビル(大阪市中央区のディープスポット)でカレーを食べた
大阪のディープスポットとして有名な「味園ビル」に行ってみました。
味園ビルは1956年に竣工。高度経済成長の波に乗り、キャバレーやダンスホールなどが大盛況だったようです。その後、バブル崩壊とともに衰退し、賃料を値下げした後は、アンダーグラウンド系の小規模店舗が集まるビルへと変貌を遂げました。
味園ビルがあるのは、地下鉄堺筋線日本橋駅から徒歩5分ほどの場所。駅直結ではなく、大通りに面しているわけでもなく、特別集客に適した立地とはいえません。
1階にはふくろうカフェ「ラッキーアウル」が入居していたので、入店してみました。
意外と広々とした店内で、ふくろうの他にも、様々な小動物と触れ合うことができます。
上のフロアにも行ってみます。味園ビルには、螺旋状のスロープがあり、このスロープでフロアを行き来できるようになっています。
味園ビルの2階に入っていきます。2階は、縦長の「ロ」の字型に廊下があり、通路の左右に店舗が並んでいます。店舗とはいっても、もともとスナックやバーが多かったためか、通路にはドアと看板があるのみで、通路から店内を窺い知ることはできません。
通路は全体的に薄暗く、ほとんど人通りが無いために不気味な雰囲気が漂います。このスタイルは、開業当時から変わっていないようで、戦後の商業ビルの生きた化石といえるでしょう。
2004年以降、賃料を大幅に値下げして以降は、小規模な個人店が集まり、サブカルチャー、アンダーグラウンド文化の発信地として再び注目を集めることになりました。
例えば、ゲーム好きが集まるファミコンバー「Dendo」、音楽好きが集まるバー「マンティコア」、トークライブや上映会が行われる「ライブシアター白鯨」など、ディープな店が並びます。しかし、行った時間が13時過ぎだったこともあって、ビル内の店はほとんどが閉まっていました。
唯一ランチ営業をしていた「ダイアデムカレー」という店を見つけて入店。店内は、カウンター形式で、オシャレなバーのような雰囲気でした。
店主の女性と話したところ、味園ビルの入居店舗は、ほとんどがバーのため20~21時ごろにオープンするらしく、ランチ営業をしているのはここだけ。ここも、夜はカレーを出さず、バーとして営業するのだそうです。味園ビルのバーは、夜通し営業する店がほとんどだとか。
バー以外だと、鹿肉店と美容室があるとのこと。
連休は、味園ビル目当てで東京や名古屋から観光客が来るらしく、「だいぶ観光地になった印象」だとか。最近は居抜き物件で家賃が安く、若いオーナーが多いようです。
「ダイアデムカレー」が出店したのは3年前。「最初はきたないと思った(笑)」とのことですが、それなりに客は来るそうです。最近は観光客がグループで来ることが多いとか。客が少ない時は常連さんと一対一になるので、友だちになったりして楽しいのだそうです。
今回頼んだのは「あいがけカレー」(950円)。看板メニューの「ダイアデムカレー」と「ナノカレー」の合盛りです。ダイアデムカレーは、牛すじが入ったコクのある味。ナノカレーは、水を使わずに作った鶏のキーマカレー。どちらもそんなに辛くなくて好みの味でした。
店主と話していて感じたのは、客と店員の距離の近さ。味園ビルは、ほとんどの区画が狭く、バーカウンタースタイルのお店になっています。それもあってか、人とのつながりを大事にする温かい店主が多いのかもしれません。またチャンスがあれば、今度はバー営業の時間に飲みに来たいですね。
- 投稿日時
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2017年05月06日
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