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養老天命反転地に行った
養老天命反転地に行った
岐阜県養老町にある養老天命反転地に行ってきました。観光ガイドなどにも掲載される人気レジャー施設ですが、実際のところは、美術家 荒川修作とマドリン・ギンズの構想を形にしたアート作品だと言われています。
養老天命反転地は、養老公園内にある有料エリアで、入場料は大人750円。入り口では、ヘルメットや運動靴の無料貸出もしています。また、「万一ケガをされたお客様は、ミュージアムショップに救急箱を常備しております」との記載も。「ヘルメット…?救急箱…??」と聞くと、なんだか一気に物騒な感じですが、中に入ってみてその意味がよくわかりました。
「極限で似るものの家」は、迷路のような構造の建物。屋根が岐阜県の形になっているほか、2階を見上げると、1階部分を反転した形になっているのが特徴です。
養老天命反転地のヤバさは、レジャー施設のようでありながら、“あまり安全が保証されていないこと”。
例えば、何の説明もなく突然地面に大穴があいていたり、手足を使って何の手掛かりもない岩山を登ったりします。滑って転びそうな急斜面も多く、それなりの運動神経と装備が必須となります。養老天命反転地では、全てが自己責任の世界なのです。
いよいよメインエリアの「楕円形のフィールド」に入ります。養老天命反転地の敷地の半分近くを、この楕円形のフィールドが占めているようです。楕円形のフィールドの縁に立つと、いきなり視界が開けて敷地の広さが実感できます。
楕円形のフィールドは、中央に向かって全体が窪んでいて、窪地の斜面にも様々なパビリオンが建っています。また、半周くらいを囲っている外壁にも仕掛けがあり、上に登ったり、外壁の中に入り込んだりできます。
とりあえず、縁に沿って進んでみます。
通路はそのまま外壁の上へ続いています。両側を高い塀に挟まれ、すれ違うのもやっと、というくらいの狭い通路です。一体この先に何があるのでしょうか…。
いよいよフィールドの一番奥、大きな緑色の屋根の上まで来ました。なかなか良い眺め、というか、両側の壁が無かったら結構怖い高さです。
この先には何が…?というのは、ネタバレになるのであえて書きませんが、それにしてもこの通路、下界とは完全に切り離されていて、途中で下に降りることができません。ふつうは、どこかで下と繋がっているんだろうと想像しちゃいますが、アート作品にはそういう常識は通用しないのです。
迂回して改めて下から外壁を眺めてみると、緑色の屋根の下の壁面には、アスレチックとして遊べる凹凸がありました。楕円形のフィールドには、この他にも不思議な建物が様々あり、みんな思い思いの遊び方で楽しんでいました。
芸術家の構想が、これだけ広い敷地で、こういう形で実現されるというのはとても素敵なことだと思います。いい意味で、安全性よりも芸術家の意図を優先した尖った施設ではないでしょうか。こういう自由な空間で、子どもたちの感性が磨かれていくと良いなと思いました。
- 投稿日時
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2016年10月09日
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