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地球回廊(岐阜県瑞浪市)に行った
地球回廊(岐阜県瑞浪市)に行った
岐阜県瑞浪市にある「地球回廊」という博物館に行ってきました。
地球回廊は、戦時中に造られた地下壕を転用した展示施設で、全長200メートルほどあるそうです。瑞浪市民公園の敷地内にあり、駐車場は公園内のものが利用できます。
早速、ゲートから入場してみます。入場料は、大人200円、高校生以下は無料です。
ちなみに、すぐそばに出口もありますが、一方通行のため、ここからは入場できません。回廊という名前の通り、ぐるっと回って戻ってくる構造のようですね。
館内に入ると、まずはレインボーカラーに光るトンネルをくぐっていきます。特に説明はありませんでしたが、これでタイムスリップした気分になって、この先の展示を見てほしいという意図だと思います。
地下壕とのつながりがよく分かりませんが、地球の歴史がパネルで淡々と説明されていきます。昔小中学校の教科書で見たような絵柄ですが、この回廊のために描き下ろしたのでしょうか…?(だとすれば素晴らしい出来だと思います)
真面目に展示を見ていると忘れそうになりますが、ここは第二次世界大戦で掘られた地下壕。地球の歴史も大事ですが、地下壕の歴史をもっと知りたいところです。
先を進んでいくと、ようやく展示物が立体的になっていきます。
恐竜のゾーンでは、鳴き声に合わせて動くトリケラトプスの模型がありました。入り口はパネルばかりでショボい印象がありましたが、部分的にはお金を掛けているようです。
展示を最後まで見終えると、簡易的なシアターがありました。座席数は少ないですが、場所柄音が響くので、迫力のある音響が楽しめそうです。
ほかに観客がいない中、貸し切りに近い状態で映像を鑑賞。内容は、90年代っぽい質感の3Dの教育アニメでした。もしかしたら開館当時から変わっていないのかもしれません(だとすると、むしろ貴重かも)。
地球回廊を出た後、周囲に同様の地下壕が無いか探索してみました。
すると、さっそく見つけたのが、こちらの扉付きの入り口。
近づいて見てみると、名古屋大学理学部の観測施設のようでした(「瑞浪 地殻変動観測点」と書いてありました)。きちんと管理されているようで、中には入れませんでした。
もう一つ見つけたのがこちら。こっちは、土を掘ったままの状態で、戦時中の地下壕跡なのかどうかは分かりません。
入り口には「戸狩地殻活動観測点」との看板があり、こちらは東濃地震科学研究所の観測施設のようです。奥の方に進むと、コンクリートで固められた壁があり、この先に太い管が繋がっていました。
表の看板によると、この先が井戸になっていて、地下350メートル地点に地震計などの観測器がぶら下がっているようです。
あとで調べてみたところ、地球回廊がある化石山には、戦時中、重爆撃機の製造工場(川崎航空機地下工場)が造られたそうです。総延長は、8,159メートルにも達し、現在もこの山の中にひっそりと遺されています。地球回廊はその一部を利用したものだったんですね。
- 投稿日時
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2016年10月10日
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