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須坂市の「パルム」は廃墟のようなショッピングセンター?
須坂市の「パルム」は廃墟のようなショッピングセンター?
旅行で小布施に行く途中、須坂で途中下車しました。目的は、以前さば柄氏に教えてもらった、とあるスポットに寄り道するため。
長野電鉄の特急「ゆけむり」に乗り、須坂駅へ。小田急ロマンスカーの懐かしい車両が現役で走っているのが素敵です。
須坂駅は「蔵の街」として有名な須坂市の中心駅。かつて屋代線が廃止されるまでは乗換駅でした。
駅前にはイオンと駅ビルがあるのみで、あまり栄えている感じはありませんが、地方の郊外駅はこれでも立派な方でしょう。駅舎から駅ビルへデッキが繋がっている所なんか結構頑張っているのでは。
須坂駅から徒歩7分ほどで、目的のスポットに到着しました。須坂ショッピングセンター「パルム」です。
貫禄を感じさせる外観は、昭和44年開業当時からのもの。市内で初となる大型商業施設としてオープンしました。
市内の商店街が中心となった協同組合が主体となり、まさに地元密着な施設となっています。ただ、その後大手のショッピングセンターが郊外に次々と出店したため、現在かつての賑わいを見ることはできなくなっています。
パルムの一つの特徴として、上層階が住居になっている点が挙げられます。今や都心の再開発でも、商業ビルとマンションをセットで建設することは当たり前になっていますが、昭和40年代に、しかも長野の郊外では珍しい事例といえるのではないでしょうか。
建物に入って見ると、商店街のようなメインストリートが続いているのですが、営業している店はまばら。入り口に近い数店舗は現役で営業していましたが、全体的にはシャッター街となっています。
シャッター街の中で、ひときわ目を引く「珈琲」の看板を掲げているのが、「喫茶&軽食 ニュースコー」。今回は食べませんでしたが、昔ながらのナポリタンが食べられると評判のお店です。大盛り・太麺のパスタメニューが有名です。
パルムでは、この他にも「ホームラン亭」というラーメン店が営業しています。
かろうじて営業店舗がある1階・2階を抜けて上階に上がってみます。やや廃墟っぽい階段がいい味を出しています。
3階から上のフロアは住居になっているようです。吹き抜けの広場がいい感じですね。真ん中の透明なドームは、階下の商業フロアに採光するための天窓になっていて、モダンな設計となっています。
現在も生活感があるところを見ると、住民がいるようです。
ちなみに、パルムは南北に縦長の形をしていて、南半分は「光臨閣」という催事場になっています。宴会や結婚式の会場として現在も使われており、地元の人だと、お店に用事がなくても宴会場として利用する人は多いかもしれませんね。
- 投稿日時
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2016年09月10日
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