このカテゴリの別ページへ
広島県呉市観光「歴史の見える丘」と「両城の200階段」
広島県呉市観光「歴史の見える丘」と「両城の200階段」
広島県の南西部に位置する呉市を散策してきました。
第二次大戦中は軍港として栄えた都市で、有名な戦艦大和もここで建造されました。現在も、戦時中の名残が随所に残っています。
今回訪れたのは、「歴史の見える丘」と「両城の200階段」。まずは、呉駅から徒歩30分弱の「歴史の見える丘」へ向かいました。近くにバス停もありますが、残念ながらちょうどいい時間のバスが無かったため、歩いて行くことにしました。
駅から現地までは、海上自衛隊の基地を横切る形になります。高い塀に囲まれた敷地は、日本海軍時代から続く貴重な歴史遺産で、レンガ積みの旧呉鎮守府庁舎は、呉市を代表する歴史的建築物です。
「歴史の見える丘」には、戦艦大和の搭など数々の記念碑が建っていますが、それよりも注目なのは、眼下に広がる造船所です。ちょうど造船所を見下ろせる位置に歩道橋があり、格好の撮影スポットとなっています。
かつて戦艦大和を建造したドックは、現在も、IHI呉造船所として稼働しています。あまりのスケールの大きさに感覚が狂ってしまいますが、所内を走る自動車と比べると、その巨大さが分かります。
次に向かったのは、「両城の200階段」。ここは、最近観光地化した歴史の浅いスポットです。2004年公開の映画「海猿」のロケ地となったのがきっかけで有名になりました。
私は映画を見ていないため、どういうシーンで使われたのか知りませんが、呉市を眺めるには最適なスポットだと思います。
そもそも呉市は、すり鉢状の地形になっていて、平坦な土地が限られています。かつて海に近い平地を軍用地にしたため、周辺の傾斜地にまで住宅地が拡大したという経緯があります。
行ってみると、階段の入口は、看板が無ければ見落としてしまうくらい目立たない場所にあります。階段自体も、田舎の集落によくありそうなコンクリート製の石段です。ただ、とにかく段数が多くて、くねくねと曲がりながら、かなりの高低差を登っていきます。
迂回路を使えば、車で頂上まで登ることは可能ですが、階段でしかアクセスできない民家もたくさんありました。住民は昇り降りが大変そうです。
急な階段を登るには、手すりが唯一の命綱ですが、年季が入った手すりは所々波打っていて、ちょっと頼り無さそうです。
両城200階段(実際には260段くらいあるらしい)を登り切ると、目の前に呉市の町並みが広がります。
ちなみに、両城200階段とは別の階段ルートがあるのですが、そちらを少し下ったところに、「両城ちびっこ広場」という小さな公園があります。呉市を眺めるには、両城200階段よりこちらの公園の方がおすすめです。これだけ大きな町なので、きっと夜景もきれいでしょうね。
今回は、呉市内の2つのスポットを巡りましたが、所々に戦争の歴史を残す趣のある町並みが良かったです。
- 投稿日時
-
2016年08月11日
こちらもオススメです(旅行記)
- このカテゴリの目次