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武蔵野線の立坑を巡ってみた「津田町立坑」「玉川上水立坑」
武蔵野線の立坑を巡ってみた「津田町立坑」「玉川上水立坑」
突然ですが、「立坑」ってワクワクしませんか。立坑とは、我々が普段立ち入れない地下施設への入り口です。何の変哲もない普通の住宅地にぽつんと存在する立坑は、好奇心を掻き立ててくれます。
というわけで、今回は、小平周辺の立坑を巡ってみます。
まず見つけたのはこちら。整然と家が並ぶ住宅地を押しのけるように建つ謎の小屋。よく見ると、道路も小屋の位置に合わせて狭まっています。
近づいてみると「津田町立坑」と書かれています。小屋は道路の方向を無視してかなり無理のある角度で建っていますね。もしかすると、小屋が先にできて、後から住宅地の区画を引いたのかもしれません。
そしてさらに近づいて見てみると、銀色の扉には「列車通過中」の文字が。そう、この真下を列車が走っているのです。
改めて地図で見てみると、この真下にJR武蔵野線の線路が通っていることが分かります。西国分寺駅~新小平駅の間に当たる区間です。
もともと貨物線として計画された武蔵野線は、繁華街を避けて郊外に建設されました。また、1970年代と比較的後発の開業だったことから、トンネルや高架を中心とした踏切のない設計になっているのが特徴です。
武蔵野線の地下トンネル区間には、このような点検用の立坑がいくつも造られています。
続いては、先程の立坑から徒歩8分ほどの距離にあるこちらの立坑。玉川上水の遊歩道にぽつんと建っていて、一見するとトイレのようにも見えます。
立坑名は「玉川上水立坑」とそのまんまの名前。こちらも真下を武蔵野線が走っています。
しばらく待っていると、列車が通過する振動を感じることができました。風圧がすごいのか、立坑の扉から空気が漏れ出る音も聞こえます。
住宅地のど真ん中に地下への入り口があって、そこを下ると列車がビュンビュン行き交っているトンネルに到達するというのは、すごく好奇心をそそられるんですが、文章で書いても全然イメージが湧きません。「立坑」ということなんで、恐らく垂直の梯子でしょうし、JRに就職しない限り、我々一般人は一生入ることができない施設だと思います。
そんな、「気になるけど絶対入れない」という魅力が、我々を立坑に惹きつけるんでしょうね。
- 投稿日時
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2017年09月10日
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