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越前陶芸村の陶芸教室で越前焼のタブレットスタンドを作った
越前陶芸村の陶芸教室で越前焼のタブレットスタンドを作った
3連休を利用した2泊3日の福井旅行、最後のイベントは、越前陶芸村での陶芸体験でした。
越前陶芸村は、越前町(旧宮崎村)に位置する陶芸をテーマにした交流施設です。この地域は、古くから窯業が盛んで、「越前焼」の窯元が多く点在しています。陶芸村では、越前焼の情報発信や後継者の育成などが行われているようです。毎年5月に開催される「陶芸まつり」は、10万人の来場者を集めます。
越前焼の歴史は長く、起源は平安時代といわれています。土の特色を活かした素朴で頑丈なつくりが特徴。表面はざらざらとした粗い質感で、渋く温かみのある仕上がりが魅力です。
越前陶芸村に到着後、お昼ご飯を食べようと店を探しましたが、祝日だったためか休業のお店が多い様子。連休最終日ということで、もっと観光客で賑わっているのかと思いましたが、観光客の姿はほとんど見られませんでした。
あちこち探して唯一営業していたのが、「そば処 だいこん舎」というお蕎麦屋さん。自家製粉の十割蕎麦が味わえるこだわりのそば処です。
店内には、越前焼の置き物などが並んでいました。
注文したのは、「鬼おろしそば」。荒削りの大根おろしが、雪のように降り掛かっていました。とても美味しかったです。
それにしても、近場に飲食店が少ないと、陶芸村で働く職員は昼食が大変そう…、と要らぬ心配をしてしまいます。
昼食後は、陶芸教室へ。一応、事前予約はしていましたが、受講者が少ないため、当日飛び込みでも大丈夫そうでした。やはり、アクセスの悪さがネックなのでしょうか。昨日行った恐竜博物館とのギャップに驚くばかりです。
陶芸教室の受付を済ませ、私は、粘土から形を作る「手ひねりコース」を、妻は「絵付けコース」をそれぞれ受講しました。
教室は、奥が「手ひねりコース」、手前が「絵付けコース」と別になります。
「手ひねりコース」の教室には、一人一台ろくろがあり、1kgの粘土が配られます。作るものは自由です。真面目にビールジョッキのような器を作る人もいれば、恐竜の置き物のような人形っぽいものを作る人もいました。
仕上げに塗る釉薬は7種類から選べます。釉薬を塗ることで、ざらざらの土がスベスベの手触りになります。写真(1)の黒い釉薬が一番ツルツルになるそうです。
妻は恐竜をモチーフにしたイラストを2種類描いていました。
上の写真は、絵付けの焼成後の様子です。作品は、およそ1ヶ月後に宅配便で届きます。絵付けの色が若干薄く、黒くなるようです。ベタ塗りは、ちゃんと塗らないとムラができてしまうのですね。
私は、タブレットスタンド作りに挑戦しました。3台並べて立てられるようにする設計です。
簡単そうに見えますが、土という不安定な素材ゆえに、形が安定せず、穴の深さや左右のバランスを整えるのに時間が掛かりました。木板のように、最初から寸法を決めて切り出せればいいのですが、陶芸の場合は、薄く紐状にした粘土を重ねていくように作るため、特に素人が作ると、工業製品のような正確な形にはならないのです。
こちらが焼成後の様子です。一番ツルツルになるという黒い釉薬を塗ってもらったものの、やはり土質のせいか、ざらざらとした部分が気になります。特に、角の部分には突起があり危険です。
試しに、タブレットを立ててみたところ、ザラッとした部分で擦れてしまい、二度ほど損傷しました(泣)。
このため、端末が当たる部分には、フェルト生地を貼り付けることでキズが付かないようにしました。
他にも想定外だったのは、焼成による縮み。一応、縮みも想定して窪みを大きめに作っていたのですが、思っていた以上に小さくなってしまい、真ん中以外の2つの溝には、iPadが入りません。(無理やり入れようとしたら損傷しました)
いろいろ問題はありつつも、陶器ならではの重量感により、iPad級のタブレットを立てても安定するのは大きなメリット。越前焼ならではのザラザラとした質感は、電子機器には適さないですが、なんとなくお洒落な気がします。
まあ、縮んでしまった溝も、はがきスタンドとかには実用的に使えそうなので、使いみちを探ってみます。
絵付けの皿と、タブレットスタンド、どちらも旅行の思い出の品になりそうで良かったです。
- 投稿日時
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2017年07月17日
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