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成田ゆめ牧場 まきば線(軽便鉄道)
成田ゆめ牧場 まきば線(軽便鉄道)
今日は、成田ゆめ牧場に行ってきました。
7~8月に開催される「ひまわり迷路」が目的だったのですが、せっかくなので園内を散策していたところ、思いもよらぬものを見つけました。
敷地の南端、「ガラスハウス」の近くにある「トロッコ列車」。第2ゆめ牧場農園とモトクロス場を囲むように環状のレールが敷かれており、園内マップからは、遊園地によくあるミニSLが想像されます。
しかし、実際行ってみると、予想以上に本格的なレールが敷設されており、その“本気度”に驚かされます。実はこれ、「羅須地人鉄道協会」(らすちじんてつどうきょうかい)という有志が運営しているものだそうです。
羅須地人鉄道協会の発足時は、新潟県糸魚川市の化学工場で蒸気機関車の動態保存を行っていたそうで、その後各所で活動しながら、1993年、成田ゆめ牧場に拠点を移したとのこと。ゆめ牧場でも、20年以上の活動実績があります。
この周回線は「まきば線」と呼ばれ、延長約500mの軽便鉄道(610mmゲージ)となっています。
普段は、酒井重工業製のC-19型ディーゼル機関車で遊覧運転されています。この機関車は元々富山県の立山砂防軌道で使われていたもので、廃車されたものを引き取ったのだそうです。
さすが、鉄道ファンの有志が運営しているだけあって、レールも機関車もなかなかの本格派です。
時刻は既に16時を過ぎていて、トロッコ列車の運行は終了していました。関係者とみられる数人の男性が保線作業をしていたので近づいてみると、気さくに話しかけてくれました。
彼らはまさにレールを敷いているところだったのですが、後ほどブロクを確認したところ、客車がカーブを曲がりきれないために、線形を改良していたようです。改修された区間にはメンテナンスフリーのコンクリート枕木が採用されていて、無駄に高規格感があります。
あまりにも本格的な設備だったので、「何のための鉄道なんですか」と尋ねたところ、「全部趣味でやっているものだよ」との答え。今機関区の方に新しい駅を造っているらしく、「もう列車走ってないから、見てきていいよ」とお許しをもらい、線路を歩いて機関区へ。
7本の留置線を備える機関区は、レジャー施設とは思えない規模。中には蒸気機関車や別のディーゼル機関車が留置されていて、見ているだけでわくわくします。機関区に併設された立派なプラットホームは、関係者の方が「まだ名前の無い駅なんだけど」と話していたもので、色とりどりの花が植えられていました。
なお、蒸気機関車の運行スケジュールは、公式ブログで公開されています。直近だと、9月下旬に予定されているようですね。
- 投稿日時
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2015年08月08日
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