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そごう柏 回転展望レストラン
そごう柏 回転展望レストラン
先日、9月末での閉店が発表された「そごう柏店」ですが、ここには、そごう店舗としては現存する唯一の“回転展望レストラン”があります。
親の実家が柏にあるため、そごう柏は昔からよく目にしていましたが、駅直結の高島屋に比べると利便性が劣るため、近年ほとんど行かなくなっていました。
しかし、遠目でも分かる、あの独特な展望レストランの形は、「いつか行ってみたい」と思わせる魅力を孕んでおり、今回の廃業発表は、非常に衝撃的でした。
閉店発表後、柏に行く機会があったので、すぐさま回転展望レストランに行くことにしました。
閉店後のそごう柏は、別の事業者への売却か、グループ会社での活用が検討されているそうですが、その計画は見えていません。場合によっては、取り壊す可能性もあり、もしそうなれば、この特徴的な建物も見納めです。
館内に入り、さっそく回転レストランがある最上階を目指します。
なお、最上階のレストランは、「ホテルオークラ」が運営する中華料理店「中国料理 桃源」となっていて、そこそこ高級なお店みたいです。
エレベータで最上階に着くと、すぐ目の前がレストランのエントランスになっています。案の定、多くの客が列を作っていて、すぐには入店できそうにありませんでした。
入口にいた店員さんに聞いてみたところ、そごうの閉店が発表されてから、予約の電話が相次いでいるそうで、4月いっぱい予約で埋まっているとのことでした。予約の合間に時間があれば入れてもらえるということで、「入店できる保証はない」と言われましたが、待つことにしました。
私が列に並んでからも、次々と客が押し寄せていました。
ちなみに、店員さんによると、店側はそごうの閉店を知らされていなかったらしく、最近店を改装したばかり。そごう側と契約で揉めていて、5月以降も継続するかは不透明とのことでした。このため、5月以降の予約は受け付けていないとのこと。
並んでから30分ほどで、順番が回ってきました。予約客が来なかったのか、意外と早かった印象です。
初めての回転レストラン。改めて構造を見てみると、レストランの入口が中央部にあり、外周部分が回転するようで、出入り口と客席部分の間に床の切れ目があります。
回転速度は、1時間で一周のペース。体感的には意外と速くて、ちょっと乗り物酔いしそうでした。
景色は360度見渡すことができますが、構造上、客席が窓際にあるため、席に座っていると、その時面している角度しか見えません。
私が入店した時は、まず柏駅の東口デッキを見下ろす位置から始まり、徐々に我孫子方面を見渡す風景へと変わっていきました。
相変わらず建物が雑多にひしめき合う柏駅前の風景から、ちょっと遠くに目をやると、最近開発が進む柏の葉地区が見えます。さらに、我孫子方面には手賀沼を望むことができます。
窓枠には、各方角から望める名所の名前が掲示されていました。
普段は駅前の雑然とした風景しか目にすることがありませんが、思った以上に豊かな自然が近くにあることを実感できました。
やがて、駅前にそびえる高層マンションに視界を遮られて、東口の風景に戻ってきました。
さて、肝心の料理の味ですが、個人的には良かったと思います。私は「ワンタン入りつゆそば(春巻・デザート付き)」(税込1,800円)を注文しましたが、高級店らしい優しい味で、とても美味しかったです。
まだまだ現役で営業できそうなお店だけに、閉店が本当に悔やまれます。今日は、後世に伝えていくべき貴重な体験ができたと思います。
- 投稿日時
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2016年03月21日
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