青ヶ島 旅行・観光ガイド ブログ
青ヶ島 三宝港と還住丸
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三宝港
現在、三宝港は島内唯一の港です。かつて、第二の港として、「大千代港」という港の建設が進められましたが、崩落事故のため、現在は近づくことすらできなくなっています。
- 池之沢と三宝港を結ぶ青宝トンネル。
トンネルを出てすぐのところに広がる三宝港は、海岸の少ない青ヶ島で難工事の末に造られた、島民念願の港。島の物流の生命線です。
防波堤が無く、桟橋も短いため、船を係留しておくことができず、大型船の接岸もできません。このため、港には船を陸に揚げる施設があり、島民の漁船などが利用しています。
愛らんどシャトルの就航により、船に頼らずに八丈島と行き来できるようになりましたが、ヘリに積載できる貨物量には限界があるため、この島で暮らしていく限りは、安定的な船の運航が欠かせません。
港の背後にそびえる絶壁は、もろく崩れやすい地質のため、ほぼ全面に渡って、コンクリートで固められています。一部は既に、地震によって大規模に崩壊しており、現在復旧工事が進められています。
そのいかつい見た目から、軍事要塞のようだと揶揄される三宝港。島民の生活を守るため、日々復旧と改良が行われている結果と言えるでしょう。
- 旧待合所は現在使われていない。
「三宝港待合所」と書かれた建物に入ってみました。
- 高波に襲われ、廃墟と化した待合所。
ここの屋上には、かつて無料で入れる温泉設備がありました。しかし、現在は廃墟。高波の被害を受けたようです。
- 待合所の屋上には、かつて無料の温泉施設があった。
現在は、高架橋の上にある「青ヶ島港落石防護施設」と書かれた建物が待合所の代わりになっています。
この日は運良く、船揚げされる様子を見ることができました。ロープウェイのように、船が高架の上に運ばれていきます。
船揚げ作業は、持ち上げてから降ろすまで10分ほど。見ていたらあっという間でした。
還住丸
還住丸の姿は、八丈島の八重根港で見ることができました。その船体からは、日々荒海の航行に耐える貫禄が伝わってきます。
甲板には、荷物を陸揚げするためのクレーンが装備されています。三宝港のように、港湾設備が貧弱な港では、欠かせない装備です。
- 輝かしく掲げられた「八丈島―青ヶ島」の行き先表示。
「八丈島―青ヶ島」のプレートが輝いて見えます。
- 探索日
- 2011/08/07 - 10
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