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青ヶ島 三宝港と還住丸

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青ヶ島の地図

三宝港

現在、三宝港は島内唯一の港です。かつて、第二の港として、「大千代港」という港の建設が進められましたが、崩落事故のため、現在は近づくことすらできなくなっています。

青宝トンネル
池之沢と三宝港を結ぶ青宝トンネル。
三宝港の旧堤防
旧堤防を見下ろす。

トンネルを出てすぐのところに広がる三宝港は、海岸の少ない青ヶ島で難工事の末に造られた、島民念願の港。島の物流の生命線です。

旧船揚場
旧船揚場は現在使われていない。
現在の船揚場
現行の船揚場は高架構造。

防波堤が無く、桟橋も短いため、船を係留しておくことができず、大型船の接岸もできません。このため、港には船を陸に揚げる施設があり、島民の漁船などが利用しています。

船を吊り上げるロープウェイ
船を陸に揚げるための索道施設。

愛らんどシャトルの就航により、船に頼らずに八丈島と行き来できるようになりましたが、ヘリに積載できる貨物量には限界があるため、この島で暮らしていく限りは、安定的な船の運航が欠かせません。

大型クレーン車
港湾工事用だろうか、巨大なクレーン車があった。
崖を背にした広大な敷地
見渡す限りコンクリートで固められた山肌。
上手回り都道を見上げる
上手回り都道は崩落で通行止。
三宝港の新堤防
新堤防には釣り人がいた。
崩壊しかけているコンクリート擁壁
コンクリート擁壁の一部が崩壊し始めている。

港の背後にそびえる絶壁は、もろく崩れやすい地質のため、ほぼ全面に渡って、コンクリートで固められています。一部は既に、地震によって大規模に崩壊しており、現在復旧工事が進められています。

青ヶ島港全景
要塞か軍事基地を思わせる威圧的な風景。

そのいかつい見た目から、軍事要塞のようだと揶揄される三宝港。島民の生活を守るため、日々復旧と改良が行われている結果と言えるでしょう。

三宝港待合所
旧待合所は現在使われていない。

「三宝港待合所」と書かれた建物に入ってみました。

待合所の内部
高波に襲われ、廃墟と化した待合所。

ここの屋上には、かつて無料で入れる温泉設備がありました。しかし、現在は廃墟。高波の被害を受けたようです。

温泉施設の跡地
待合所の屋上には、かつて無料の温泉施設があった。

現在は、高架橋の上にある「青ヶ島港落石防護施設」と書かれた建物が待合所の代わりになっています。

青ヶ島港落石防護施設
落石防護施設が事実上の待合所。
落石防護施設の内部
落石防護施設はとても広い。
旧堤防から望む三宝港
三宝港は、高架橋が入り組んだ複雑な構造。
複雑に入り組んだ構造物
待合所から高架を見上げる。

この日は運良く、船揚げされる様子を見ることができました。ロープウェイのように、船が高架の上に運ばれていきます。

船揚の様子
索道によって船揚場に運ばれる漁船。

船揚げ作業は、持ち上げてから降ろすまで10分ほど。見ていたらあっという間でした。

還住丸

還住丸の姿は、八丈島の八重根港で見ることができました。その船体からは、日々荒海の航行に耐える貫禄が伝わってきます。

前方から見た還住丸
八丈島の八重根港に停泊中の還住丸。
後方から見た還住丸
小さな船だが、装備は充実している。

甲板には、荷物を陸揚げするためのクレーンが装備されています。三宝港のように、港湾設備が貧弱な港では、欠かせない装備です。

還住丸の行先表示
輝かしく掲げられた「八丈島―青ヶ島」の行き先表示。

「八丈島―青ヶ島」のプレートが輝いて見えます。

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探索日
2011/08/07 - 10
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