道志みち(鮑子・前戸・青野原) 旅行・観光ガイド ブログ
鮑子取入口
散策の目的
前回三ヶ木を訪問した際、中道志川の豊かな自然に、すっかり心奪われてしまいました。自然を売りにした観光地はいくつもありますが、ここは首都圏では珍しく、人間の手が加わっていない、ありのままの自然が残る場所です。
もう少し上流側を見てみたいと思うのですが、それがなかなか容易なことではないのです。
中道志川は、山梨県の道志村を起点とする道志川のうち、奥相模湖から津久井湖に注ぐまで、つまり現在の相模原市内を流れる部分を指す俗称のようです。この辺り一帯は、深い谷になっていて、並行する国道からは、川の存在すら確認できません。
元々山間部ですから、整備された道路が少なく、道を外れると、まさに崖のようになっています。それでは、河原を歩いて上流を目指してはどうかと思うのですが、前回、青山水源事務所から河原を歩いた際、岩が張り出しているところがあって、泳がないと先に進めないと判断し、途中で断念しました。
従って、考え付く方法としては、並行する国道から枝分かれして延びる道を探し、谷に降りるしかありません。
三ヶ木から歩く
谷に下る道として、まず始めに思い付いたのが、鮑子取入口です。ここは、青山水源事務所と対をなす施設で、横浜市に供給する水道水を水路に取り入れる設備があります。地図で確認すると、確かに、作業員が谷に下るための階段が整備されているようです。
鮑子取入口にはバス停があり、三ヶ木で月夜野方面のバスに乗り継いで行くことができます。ただ、この路線は極端に本数が少ないため、私は行きも帰りも歩く羽目になりました。
橋本から三ヶ木までバスを利用し、三ヶ木のバスターミナルから鮑子取入口までは、徒歩でおよそ40分です。途中、アップダウンの激しい山路が続くので、歩くとなかなか疲れます。
封鎖された廃道
バス停のすぐ近くに、川へ下る道があったので、早速ワクワクしながら降りて行きました。しかし、ちょっと嫌な予感。
取入口から直接河原に降りられないのは、下調べで知っていましたが、途中分岐する廃道があり、そこを伝って河原に降りたというレポートが、ネットで散見されます。私もその廃道を当てにしていたのですが、行ってみると厳重に封鎖されており、立ち入ることができませんでした。
崖から身を乗り出せば、通り抜けることも不可能ではありませんでしたが、滑落しても助けが呼べないですし、この先通り抜けられる保証もありません。
- 探索日
- 2010/01/21