南大東島 旅行・観光ガイド ブログ
琉球エアーコミューター・南大東空港
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南大東島とは
南大東島は、沖縄本島から東に約400km、北大東島、沖大東島とともに、大東諸島を構成する島の一つです。大東諸島は、周囲に他の島が無く、絶海の孤島といわれています。島の大きさは30平方kmで、周囲約20km。珊瑚礁が隆起してできた島で、海岸線は標高15~30メートルの断崖絶壁になっています。
沖縄の島ですが、一般にイメージされるような南国の雰囲気ではありません。主要産業はさとうきびと漁業であり、沖縄の他の島にみられるような観光開発がされていません。
もともと八丈島出身者が開拓したため、伊豆諸島の文化が色濃く残っています。生態系は、小笠原諸島に近いといわれているそうです。
南大東島へ行く
南大東島へのアクセスは、空路と海路の2通りあります。
空路は、那覇空港からの琉球エアーコミューター(RAC)で、直通だと約1時間です。曜日・時間帯によっては、北大東島の経由便になります。
海路は、那覇港(泊ふ頭)からの貨客船「だいとう」で、約13時間かかります。だいとうの運航は週に1~2便で、天候によりスケジュールが変更されることがあります。
今回は、東京から那覇まで、スカイマークを利用し、那覇から南大東島までは、RACを利用することにしました。
- 那覇空港に到着。
羽田空港を8:40発のスカイマーク513便で、11:30に那覇空港に到着し、とりあえず昼食。ゴールデンウィークということもあり、空港は賑わっていました。
空港内を歩き回っていると弁当屋さんを発見。「サンカクマート」というお店みたいですが、なんか凄く安い。客層からして空港職員向けのようです。
タコライス(350円)を買って、空港内で食べました。
- 空港職員向けと思われる格安弁当。
昼食後、保安検査を済ませ、28番搭乗口へ。14:05発のRAC 847便を待ちます。
この847便、JALのサイトで検索してもどういうわけか表示されません。しかし、時刻表には確かに載っていて、旅行代理店などでチケットを取ることができます。(私は、有楽町のJTBトラベルゲートで購入しました)
847便は、北大東島行きのいわゆる「経由便」。那覇→北大東島→南大東島→那覇と三角ルートで戻ってきます(曜日によって南大東を先回りすることもある)。運賃は、直通運賃と同額になる特別ルールが適用されます。
ちなみに、私は曜日の巡り合わせが悪く、行きは北大東経由の南大東、帰りは北大東から南大東経由の那覇、と両方経由便でした。途中、南から北へ渡る便も含めて往復割引が適用されるのですが、一般的な旅行代理店の端末だと、5便も一気に往復割引を適用する仕様になっていないため「発券できない」と言われました。結局、JALの端末がある有楽町のJTBまで足を運ぶ羽目になりました。
- RAC 847便を待つ。
搭乗開始は20分前の13:45です。駐機場が離れているため、バスに乗せられます。離島路線にありがちな処遇ですね。
- 駐機場が離れているため、バスで向かう。
機体は、ボンバルディア DHC8-Q100。39人乗りなので、伊豆大島などに就航している新中央航空と比べると、倍の輸送能力ですね。
ぱっと見年季が入っているように見えますが、内装はきれいです。ちなみに、小さな機体ですが、客室乗務員が乗っていて、救命胴衣のデモンストレーションをしてくれます。
世間はゴールデンウィークで、どこも観光客で賑わう時期でしたが、大東島へ向かう機内は空席が目立っていました。乗客は席数の半分くらいだったでしょうか。観光客より仕事っぽい人が多かったように感じました。
- DHC8-Q100の機内。
北大東島までは、約70分のフライト。沖縄の他の離島と違い、途中に島がないため、1時間ほど何もない海の上をひたすら飛び続けます。
北大東空港に着陸すると、乗り継ぎする人も含めていったん全員降ろされます。その後、再び保安検査が行われ、待合室にて搭乗を待ちます。
北大東を15:40に出る予定だったRAC 836便は、出発が遅れ、15:50頃ようやく搭乗となりました。
先ほどの847便と同じ機体、同じ客室乗務員ですが、再度救命胴衣などの説明が行われます。
離陸は15分遅れの15:55頃。
飛んでしまえば早いもので、北大東~南大東のフライト時間は約5分。離陸してすぐ、シートベルトのサインが消える間もなく着陸態勢に入ります。
北大東~南大東は、日本一短い定期航空路だそうです。
- ようやく南大東空港に到着。
羽田を出て7時間、ようやく南大東島に到着しました。
現在の南大東空港は、1997年に移転開業した建物で、まだ比較的新しさが感じられます。
集落からはだいぶ離れていて、公共の交通機関は無いため、宿の送迎が頼みの綱です。
空港の植え込みに置かれているのは、シュガートレインのレールと思われます。
南大東空港には、RACが一日3便発着します。
お土産店や観光プラザもありますが、航空機が発着する時間帯以外は、ひっそりとしています。
一方で、空港がある旧東地区には、休憩できる施設がほかにありません。自販機が充実していて、きれいなベンチ、トイレがある南大東空港は、旧東地区の散策の拠点として活用できます。
- 空港内には、お土産店や観光プラザもある。
ちなみに、観光客は、少しずつ増えているとはいえ、まだまだ少ないのが現状です。
現地の人に聞いても、「珍しい蝶とか、野鳥目当てで来る人が多い」とのこと。観光地としては、まだまだ一般化していないようです。
- 探索日
- 2013/04/28 - 05/01
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