北陸本線 旧線(杉津越えルート) 旅行・観光ガイド ブログ
南今庄駅
このレポートの別ページへ
“ありの木ならでは”の高品質な写真素材を販売中!詳しくはこちら
北陸本線 峠越えの旧ルート
北陸本線の敦賀~南今庄間には、陸上の在来線としては国内最長の「北陸トンネル」 (総延長13.8km)があります。
この場所には、福井県の嶺南と嶺北を分断する木ノ芽峠があり、昔から峠越えの難所として有名でした。文化的にも、木ノ芽峠を境に、北陸と近畿の文化圏が分かれているといえます。
当初北陸本線は、この木ノ芽峠を避け、山中峠と呼ばれる敦賀湾寄りの峠を越えるルートで建設されました。明治29年の北陸線開通~北陸トンネル開通までの70年弱、北陸線は険しい峠越えを強いられていたのです。
今回は、北陸本線のかつての峠越えルートをたどってみます。
休憩所が併設された南今庄駅
まず訪ねたのは、南今庄駅。
南今庄駅は、北陸トンネル開通による新線開業に合わせて造られた駅(無人駅)です。北陸トンネル北側の入口付近に位置し、周囲に目立った民家はありません。
- 南今庄駅前に設置されている休憩所。
駅から少し離れた所に、南今庄休憩所という公営の施設(無人)があり、ここに車を置いて周辺を散策できます。
この駅は、旧線の大桐駅の代替として設置されたものです。大桐駅は、ここから峠の方へ2kmほど進んだところにありました。このような経緯から、駅は集落から離れた場所に位置しています。
- 北陸トンネルの方を望む。
よく「秘境駅」と紹介される当駅ですが、複線の北陸本線は列車の往来も多く、あまり鄙びた雰囲気がありません。ただ、周囲に民家が無いため、人通りはほとんどありません。
旧線の廃線跡を転用した県道207号線が、ここから杉津の方まで延びています。今回はこの道をたどっていきます。
- 探索日
- 2010/02/28
- このレポートの目次