父島(小笠原諸島) 旅行・観光ガイド ブログ

おがさわら丸 乗船・船内設備(竹芝~父島)

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おがさわら丸に乗る

小笠原諸島は、東京都心から約1,000km南下したところに位置します。2011年に世界自然遺産に登録されてから、その豊かな自然に注目が集まり、人気の観光地となっています。

小笠原諸島には、民間の空港が無いため、航空機は離着陸できず、交通機関は、東京港(竹芝桟橋)と父島を結ぶ客船「おがさわら丸」に限られます。

おがさわら丸のチケットは、コンビニや旅行代理店で購入が可能です(私はファミリーマートで購入しました)。ただし、二等船室の場合、チケットを購入しても座席は当日決まるため、早めに受付手続きすることが望ましいです。

おがさわら丸の搭乗券

竹芝桟橋に、8:40に到着。早速受け付けを済ませます。

乗船受付窓口
窓口で搭乗手続きを行う。

竹芝~父島の所要時間は、およそ25時間半。船の中で一泊することになります。

おがさわら丸は、外洋を航行するため、一般的な貨客船に比べて高い性能を備えています。速力は時速40km以上、横揺れ防止装置(フィンスタビライザー)を装備しています。

島民の生活物資、建築資材など、あらゆる貨物がこの船で運ばれていきます。

竹芝桟橋とおがさわら丸

おがさわら丸は、連休を除き、概ね6日間の周期で運航されます。朝10時に竹芝を出たおがさわら丸は、翌日11時半に父島に到着。その後、父島で3泊し、また一日かけて竹芝へ戻ってくるというスケジュールです。

この6日間の周期を「一航海」と呼び、ほとんどの旅行者は、一航海でスケジュールを組むため、おがさわら丸が現地に滞在する3日間で回りきれる旅程にする必要があります。

父島のほか、母島も回る場合などは、3日間では到底足りないため、2航海(=12日間)のスケジュールとなります。

竹芝に停泊中のおがさわら丸
出港に向けて準備が進むおがさわら丸。

多くの旅行者は、二等船室を利用することになります。二等船室は、C・D・Eデッキにあり、CからEへ順に下の階層になっていきます。下の階になるほど、船の動力源に近くなるため、エンジン音や振動が気になったりします。

船室で快適に過ごしたい人、特に船酔いが心配な人は、Cデッキがお薦めです。

乗船を待つ行列
受付番号ごとに列を作って待機する。

船室は、受付番号順に、C、D、Eと割り振られると思ってください。Cデッキを狙う場合、できれば9時までに受け付けを済ませます。番号が100番以内であれば、ほぼ確実にCデッキです。

受付後は、受付番号に応じて、列に並ぶことになります。細かい番号は関係無く、ここに並んだ順に席が振られますので、連れの人がいる場合は、固まって並びましょう。

種子や虫を落とすマット
生態系保護のため、靴の汚れを落とす。

小笠原には、交通が不便だからこそ守られてきた自然があります。来島者が種子や虫を付着させて持ち込まないように、乗船前に汚れを落とすように指示されます。

ボーディングブリッジを通って乗船

飛行機のようなボーディングブリッジを通って、いよいよ船内へ。

おがさわら丸 船内売店
船内には売店がある。

船内には売店があり、買い忘れたものはここで揃えましょう。おがさわら丸のグッズも売ってます。

おがさわら丸 Bデッキ
客室はA~Eデッキまでの5階建て。

CデッキからDデッキに下りる階段

前述の通り、おがさわら丸は、A~Eデッキの5階建て。売店やレストランは、真ん中のCデッキにあります。A・Bデッキは、特等、一等船室です。

二等船室

私の座席は、CデッキのC-3船室になりました。売店奥の扉から船室に進みます。

Cデッキ 二等客室入口

おがさわら丸 二等客室
二等客室は、マットレスが並ぶ広い空間。

清潔感のある、広い船室です。マットレスが人数分並び、共同の荷物棚が枕元に用意されています。

脇に荷物を置くと、ちょっと窮屈に感じる広さです。コンセントは、隅っこに数カ所ありますが、なかなかその席をピンポイントで狙うのは難しいです(私は、行きも帰りもコンセントからは遠い席でした)。

おがさわら丸 座席番号
乗船時に受け取る番号札で席が決まる。

もちろん、就寝時間以外は、船室外のソファーやベンチを利用できますので、必ずしも、ずっとここで過ごさなくてはいけないわけではありません。

コンセントも、船室を出たところのベンチにありますので、たこ足で譲り合って使えば、特に困ることはありませんでした。

竹芝を出港

いよいよ出港です。今日の東京は雲一つ無い青空。11月なので風は寒いですが、気持ちの良い天気です。

出港を待つ
おがさわら丸の出港を待つ。
東京港(竹芝)の風景
竹芝桟橋からの眺め。

ほぼ時刻通りの出港。職員に見送られ、おがさわら丸は父島へ向けて出発しました。

おがさわら丸 出港
竹芝を出港。職員が船を見送る。

レインボーブリッジを通過。しばらくは、穏やかな東京湾内を進みます。

東京湾内では、船はほとんど揺れず、携帯の電波も入るため、通信が可能です。

レインボーブリッジ
レインボーブリッジの桁下を通過。

船内設備

早速、船内を探検してみましょう。

まずは、一等・特二等船室があるAデッキ。「スナック」と呼ばれる、軽食店もあります。

一等・特二等の船室

おがさわら丸 スナック
この先に軽食店(スナック)がある。

暇つぶしに最適な、ビデオライブラリー。ビデオ一本1,000円で視聴できます。

おがさわら丸 ビデオライブラリー
ビデオ1本1,000円で視聴できる。利用時間が決められている。

おがさわら丸 ファミリールーム

船内には公衆電話があります。衛星を使った船舶電話だそうです。携帯電話は、東京湾以外では利用できませんので、急な用事の際には助かりますね。

おがさわら丸 公衆電話(衛星船舶電話)
衛星電話があり、太平洋航海中でも通話が可能。

あと、これは定番ですが、船内の至る所にエチケット袋がぶら下がっています。船酔い以外でも、ゴミ袋にしたり、荷物をまとめたりと、何かと便利です。

おがさわら丸 エチケット袋
船内の至る所にエチケット袋がある。

おがさわら丸 ゴミ箱

更衣室は船内に数カ所ありますが、Cデッキは人数の割に更衣室が一箇所しかなく、混み合います。更衣室は各フロアにあるため、空いている場所を探してみると良いと思います。

ちなみに、私が乗船した時は、Dデッキ後方の船室は使われていなかったため、ここの更衣室は誰も使っていませんでした。

浄水器と更衣室(Dデッキ後方)

おがさわら丸 シャワー室
無料で利用できるシャワー室。
おがさわら丸 洗面所
洗面所は明るくて清潔感がある。

シャワー室や洗面所はとても清潔。いつでも使えるので、空いているタイミングを狙えば、順番待ちの必要もありません。(石けんやシャンプーは持参しましょう)

おがさわら丸 トイレ
広くはないものの、清潔で快適なトイレ。(男子用)

トイレは、ウォシュレット完備。清掃が行き届いていて、快適でした。

おがさわら丸 ウォシュレット
2等客室にもウォシュレットが付いていて快適。

Aデッキから甲板に出ることができます。天気が良い日は、甲板で過ごすのもお薦めです。東京湾内では多くの船が行き来しているので、船を眺めているだけでも時間が潰せそうです。

ちなみに、日没後や悪天候の時は、外に出ることができなくなります。

おがさわら丸 甲板

おがさわら丸 甲板のベンチ

おがさわら丸 船外風景
荒天でなければ甲板に出て過ごすこともできる。
おがさわら丸から見た東京湾
東京湾内は多数の船が行き来している。

竹芝を出て約2時間半、時刻は12:30ごろ。東京湾の端っこまで来ました。ここからいよいよ外海です。船が徐々に揺れ始めます。

そして、ここからは基本、携帯電波が入らなくなります。(一部、離島近くを通過時に入るタイミングがあります)

東京湾の終端
東京湾を抜けて、外海に出る。

長い長い船旅がはじまります。

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探索日
2012/11/20 - 25
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